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「予定調和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

予定調和の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
読書法」より 著者:戸坂潤
な運命物語りで、アラビヤンナイトみたいな処もある。が第一の要点はライプニツ哲学の予定調和説と夫に結びついている神義論と楽天説との、経験的事実による転覆である。経....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
っそう深い、強い、複雑な調和あるものと思うことはできまいか。これはライプニッツの予定調和の説などより独立に私には一種の実感的気分である。私はこの頃名状しがたき不....
デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
性を、神の完全性に、神の誠実性に求めた。デカルトのかかる考といい、ライプニッツの予定調和といい、時代性とはいえ、鋭利なる頭脳に相応《ふさわ》しからざることである....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
の経験は統一的なものであるが、反対にアプリオリはその名の通り先天的なものだから、予定調和にでも依るのでない限り、諸アプリオリの間の真面目な統一――例えば「価値の....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
和説に陥る他はない(例えばアリストテレスの目的論・スピノザの平行論・ライプニツの予定調和説・等)。この困難を免れるには、形式から出発する代りに、即ち形式を「端初....
社会時評」より 著者:戸坂潤
立つ文部省の立場から考察される場合も、少しも内容が変らないものと見える。まことに予定調和と云わねばならぬ。無論世間がこうした予定調和を見て大満足の意を表せずには....
哲学入門」より 著者:三木清
全体の幸福が結果すると考えるのがベンサムの社会的快楽説である。従ってその根柢には予定調和の形而上学のオプティミズムが横たわっている。 ところでカントは、快楽と....
物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
さえ云わなければならなくなる。併しながら両者のこのような没交渉は数学と物理学との予定調和、数学が物理学に対する必然的応用を信ずる多くの科学者及び哲学者の同情を得....
レンズとフィルム」より 著者:中井正一
精巧なる機械が私たちに喚びかけるものがそれである。われわれは性急にライプニッツの予定調和を信ずるものではないけれども、この社会的集団的性格が構成せる物理的集団的....