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予科練
「予科練〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
予科練の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「播州平野」より 著者:宮本百合子
から、ラジオは全国の娯楽放送を中止した。武装解除について、陸海軍人に対する告諭、
予科練、各地在郷軍人に与うる訓諭、そういう放送が夜昼くりかえされた。その間に、広....
「生きつつある自意識」より 著者:宮本百合子
父や兄や他のチボー家の人々をも同時に描きつつ。 高等小学上級生、中学初級生が、
予科練へ送りこまれて行ったあの列伍の姿を忘れることが出来ず、彼等をむざむざ殺した....
「砂糖・健忘症」より 著者:宮本百合子
やあんころの話に羨望した。甘いものも食い放題だし、ということは、はっきり特攻隊や
予科練へ若ものをひきつける条件の一つだった。 米代りの砂糖が配給され、フィリッ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
駒込林町より(封書)〕 道ばたにならび居る子ら喉をはり 勢一杯にうたふ「
予科練」 さむ風に総毛だちつつ片言の 女の児まで声あはせ居り けふはなほ正月....
「光は影を」より 著者:岸田国士
、妹や弟たちの年のことを考える。弟は、たしか、二十二になるのだが、ことによると、
予科練を志願したのではあるまいか。彼は、ぞつと、身ぶるいを感じる。ずつと整備兵を....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
、八年前、幼くして夭折した二男のやまいをここで養ったことがあった。丈夫でいれば、
予科練へでも入ったか、特幹でも志願したか。特別攻撃隊の卵にでもなっていたであろう....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
況はどうなんだろう」鹿児島中学から来たのがいう。 「俺が同級生もずいぶんたくさん
予科練でいっとるばって」 「友軍機はどないしとるんやろ」大阪弁が壕のなかから聞こ....