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予算
「予算〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
予算の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
った事が今ではむしろなつかしく想い出される。蒔田の狭い二階で、注文先からの設計の
予算表を造っていると、子供が代る代る来て、頸《くび》筋が赤く腫《は》れるほど取り....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
囲まれた星の形(金星の象徴)をしていた。 最古の文化民族の宗教は確かに、暦日の
予算という、すなわち、最古の科学というべきものを神聖視し尊崇したところから発達し....
「赤外線男」より 著者:海野十三
、ロケーションにゆかねばならなくなることも判り切っていたので、助手が一人欲しいと
予算を出したところ、元来経済難のZ大学なので、助手案は一も二もなく蹴飛ばされたが....
「わが町」より 著者:織田作之助
危険はもちろんである。 起工後足掛け三年目の明治三十五年の七月に、七十万ドルの
予算をすっかり使い果してなお工事の見込みが立たぬいいわけめいて、 「……山腹は頗....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
大車輪になって活動することを要求せられている現状を、まことにお気の毒に思います。
予算をうんと殖やしてもらわねば、これじゃたまりませんよ」 「どうもこれは……」 ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ますか。それは待ちどおしいですね」 「いや、試作|伺《うかが》いのこともあるし、
予算のこともあるし、工場や資材の関係もあって、おれの思うようにはいかないんだ。な....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
よくやってくれた。もし足下がいなかったらどうなったのだろうと思う。 会うたびに
予算の金額が減ってくるので、したがって家政のこともかえなければならんが、子供等の....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
然しりぞけてしまった。彼は残金と消費額とを厳重に精算した。そして先ず彼の相続税を
予算して彼の死後の処まできめてしまった。これも彼の最後の名望慾が案出したのである....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
た東京市を復興するについて、早速、臨時議会が召集され、そして六億近い巨大なる復興
予算が議員たちによって可決されたばかりか、さらに大蔵省は市民に対して莫大な低利資....
「瘤」より 著者:犬田卯
にしかすぎない……などとは知らなかったのである。 だから、彼はいよいよ次年度の
予算案が討議されるという月の村会日の二三日前、ぶらりと沢屋米穀商が肥料売込みの風....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
そちこち持ち歩かせられて日を送っていた老人は、これで一安心したという風であった。
予算どおりの価格に売れると、叔父はその中から二三百円だけ取って、あと全部惣治の儲....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の態度を見なかったことは、はなはだ遺憾といわなければなりません。総理みずからは、
予算委員会に於て、一国の総理として品位を落すがごとき暴言を口にし、議員並びに国民....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の無駄を意義あらしめる結果になるのだ。自然が何万粒の数の子を、いくらかの鰊として
予算するようなものだ。そう考え付いた青年は、腕組みして、強い息を吐きながら、折り....
「わが町」より 著者:織田作之助
病の危険はもちろんである。起工後足掛け三年目の明治三十五年の七月に、七十万ドルの
予算をすっかり使い果してなお工事の見込みが立たぬいいわけめいて、 「山腹は頗る傾....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
呑みにしてもこれに基づく経済力の建設は到底、企図する見込みがないところから、軍事
予算は通過しても戦備はできない。考え抜いた結果、何とかして生産力拡充の一案を得て....