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「予約出版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

予約出版の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
本全集の事であって、一冊二円、三円、五円の全集物を云うのではない、それ等は一円本予約出版の流行に乗じて出ただけのものもあり、或は其流行に関係なく、旧来行われた全....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
な例外であった。一方では、アルスだの第一書房だのという出版社が、我がちに大規模な予約出版募集をはじめていて、大型の新聞紙一頁べったりの広告が出たりしていた。出版....
モスクワ日記から」より 著者:宮本百合子
一九三〇年九月×日。予約出版物の用事で「アガニョーク」社へ出かけた。白樺の粗末な板塀についた切り戸か....
」より 著者:宮本百合子
として会得されるのであった。私の友達はすでに帰国の準備をはじめ本を買い集めたり、予約出版の引つぎをたのむひとをさがしたりしているのであったが、私の心持にはそれが....
読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
研究室とより解放して街頭にくまなく立たしめ民衆に伍せしめるであろう。近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態はしばらくおくも、後代にのこすと誇称する....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
が重らしく、一方には馬琴の読本の『八犬伝』『巡島記』『弓張月』『美少年録』など、予約出版のものです。皆和本で、それぞれの書名が小口に綺麗に書かれたのが積重ねてあ....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
、どこにおいても欲しいものが自由に求められることになっているが、今より十数年前は予約出版の円本が流行して一世を風靡したのである。この流行によって学芸が一般に普及....
怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
好評を得たり。依て益々此の法を拡張して世を益せんことを謀るに方り、甞て稗史小説の予約出版を業とする東京稗史出版社の社員来って曰く、有名なる落語家三遊亭圓朝子の人....