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予見
「予見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
予見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
と、ホーテンスは博士に紹介した。 「それは愉快だ。で、大西洋についてどういう
予見を持っておられるかな」 博士の問いに、水戸は何かを応えなければならなかった....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
干兵を開城に置き、李寧、祖承訓を先鋒として、自ら二万を率いて出動した。大谷吉継が
予見したように、臨津江の氷は半ば融けかかって居たので、柳成竜工夫して葛をもって橋....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
然として決定論を支持する。プランクはこう主張する、なる程感性の世界に於ては事件の
予見はいつも一定の不精確さを脱することは出来ないが、物理学的世界像に於ては一切の....
「科学と科学の観念」より 著者:戸坂潤
学的であるのか。因果律や説明という問題については多くの論証が今日では必要になる。
予見し得るということが科学的か。 実際的に仕事し得るということが、科学的なのか....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
人間は常に見落しているのだ。ポーの逆説の中にたくみに説明されているように、智慧は
予見出来ないものまでも勘定に入れておくものなのだ。 アリスティ・ヴァランタンは....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
つある家来共の監視の下に、決闘を中止させるには余りに遅く、またその悲惨なる結末を
予見するには余りに早かった。なぜといって二人の力量は不思議なほどに互角で、公爵は....
「省察」より 著者:デカルトルネ
のであるからして、また僣越にも私が何人かに困難と思われるであろう一切のことがらを
予見し得ると私は確信しないのであるからして、私はまずこれらの省察において、私がそ....
「思い」より 著者:伊丹万作
しまう悩みについて、あるいは、映画界の内部において、正しい理念からの改革の必要を
予見し、政府の意図をただちに実践に移す熱意と理解を持つものは従業員のほかにはない....
「決闘」より 著者:神西清
わんように頼んでくれ。あの男は僕の気持を知ってるんだ。あのとき僕がこうした変化を
予見できたら、きっと彼の一番の親友になっただろうことを、あの男は知ってるんだ。」....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
その澄み切った心鏡に映るあらゆる形勢と現状とに対して、彼は論理的に考察し、確実に
予見する事が出来るのであった。 三四十秒後悠然と落ち着き払った彼は、二人の部下....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
て執行される」。かくして国家活動が「偶然性・恣意性を脱し、あらかじめ計算しうる(
予見しうる berechenber)ものとなる」によって、「企業は安心して国家活....
「審判」より 著者:カフカフランツ
う? そういうことはありません。裁判官たちはすでに最初の無罪宣告の際にこの逮捕を
予見していたのです。ですからこういう状態はほとんど影響力を持つことはありません。....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
これらの困難は」と声明する「もとより余の喜んで直面するところ、ことごとくいまより
予見するところにて候」しかし、「『不成功でありすぎるは危険なり』というか――『偉....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
のことである。それはまさに彼が、ゲーテの次の言葉を彼自身の言葉として適用した日に
予見していたとおりのことなのである。 「私が私の同時代者らから受けなければならな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
時に実現せらるるものと考えねばならぬ。この見地よりする戦争の発達史および将来への
予見が本研究の眼目である。 戦闘は軍事技術の進歩を基礎として変化して来た。また....