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「争う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

争うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
》に無勢《ぶぜい》と云い、こちらは年よりの事でございますから、こうなっては勝負を争うまでもございません。たちまちの内にあの老爺《おやじ》は、牛の※《はづな》でご....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
あの容貌の醜い若者は、両腕を胸に組んだまま、しばらくは力自慢の五六人が勝負を争うのを眺めていた。が、やがて技癢《ぎよう》に堪え兼ねたのか、自分も水だらけな袖....
「或る女」より 著者:有島武郎
ちょうど下から上がって来た叔母と行きあったけはいがして、二人《ふたり》が何かいい争うらしい声が聞こえて来た。 一座はまた白《しら》け渡った。 「叔父さんにも申....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
えつつ、にわかに驚くべき速力をもて走りぬ。やがて町はずれの狭く急なる曲がりかどを争うと見えたりしが、人力車《くるま》は無二無三に突進して、ついに一歩を抽《ぬ》き....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ている。私達は愛の自己表現の動向を満足すべき有らゆる手段を持っている。厘毛の利を争うことから神を創ることに至るまで、偽らずに内部の要求に耳を傾ける人ほど、彼は裕....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
るいは米州の組と決勝戦をやることになっても、断じて、かれらを憎み、かれらと利害を争うのでありません。恐るべき惨虐行為が行なわれるのですが、根本の精神は武道大会に....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
ないのは、時が後れて驚破と言ったら、赤い実を吸え、と言ったは心細い――一時半時を争うんだ。もし、ひょんな事があるとすると――どう思う、どう思う、源助、考慮は。」....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
ようにして三人｜鐘楼に駈上る。学円は奥に、上り口に晃、お百合、と互に楯にならんと争う。やがて押退けて、晃、すっくと立ち、鎌を翳す。博徒、衆ともに下より取巻く。お....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
人物で、自己の優越なる力を意識していたので、死から奇蹟的によみがえった男と生死を争う場合に、臣下の助勢などを求めるのをいさぎよしとしなかった。皇帝はラザルスと二....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
倚りて抱き留めたり。振り放さんと※けば、「さようでもあろうがそれが心得違いだ」と争うところへ、車上の人も来られ、「万吉よく止めた、まだ若いにそう世を見かぎるもの....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
事を纒めたるがためにして、その苦心の尋常ならざると、その功徳の大なるとは、これを争う者あるべからず、明に認むるところなれども、日本の武士道を以てすれば如何にして....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
窮せざるものはない有様で、近江新報その他の地方新聞の続き物を同人の腕こきが、先を争うてほとんど奪い合いの形で書いた。否な独り同人ばかりでなく、先生の紹介によって....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
うじゃ。」 「夜もふけました、何事も明日にしてはいかがです。」 「滅相な、片時を争う。一寸のびても三寸の毛が生えようぞに。既に、一言を聞いた時、お孝には、もう施....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
があらゆる面にあらわれているのであります。（拍手） 人間本然の姿は人間と人間が争う姿ではないと思います。階級と階級が争う姿ではないと思います。また民族と民族が....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
で相対峙し、僅か二三十万の軍がアルサスから北海に至る全地域に分散して土地の領有を争うたのであった。 ナポレオンはその天才的直観力に依って事物の真相を洞見し、革....