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「争で〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

争での前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
て、鼻眼鏡の後に一種の嘲笑の色を浮べながら、こんな事をしゃべり出した。 「西南戦争ですか。それは面白い。僕も叔父があの時賊軍に加わって、討死をしたから、そんな興....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
》な女よ。両親があんなことになりさえせねば、奉公人とまでなるのではない。親父は戦争で死ぬ、お袋はこれを嘆いたがもとでの病死、一人の兄がはずれものという訣で、とう....
婦系図」より 著者:泉鏡花
から。……そうでないと、大抵九月児は育たんものだと申します。また旧弊な連中は、戦争で人が多く死んだから、生れるのが早い、と云ったそうです。 名誉に、とお思いな....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ために、海軍力を盛んに使っているのでありますが、間接の使用でありますから、まだ戦争ではありません。 戦争の特徴は、わかり切ったことでありますが、武力戦にあるの....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
は地図をにらんで戦争を知ろうとするようなものだ。いくらにらんでも地図は地図だ。戦争ではない。 ○演技指導の方法論に関して私にできるただ一つのことは、その具体的な....
一つの世界」より 著者:伊丹万作
くは近ごろ世界の動きというものが少しわかってきたような気がする。 日本がこの戦争で勝っても負けても世界の動きはほとんど変らないと思う。それはおそかれ早かれ共産....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
な人間のつもりで、からだ相応な働きをすればいいじゃアないか?」「それでも、君、戦争でやった真剣勝負を思うたら、世の中でやっとることが不真面目で、まどろこしうて、....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
霊界の居住者から観れば、戦とは激情に駆られたる霊魂達から成れる、二つの集団間の抗争である。それ等の霊魂達は、悪鬼の如く荒れ狂いながら、陸続として肉体から離れて幽....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
ないのか、それを述べて意見のかわりにしたいと思う。 さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つてい....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
た十九歳の娘を呼んで、共にミュンヘンにつれ帰ったが、丁度フランスオーストリアの戦争で、選挙公はミュンヘンから逃げ出したので、ルムフォードが選挙公の代理として総指....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
を呑んで空しく死を待つ 獄中の計|愁を消すべき無し 法場|若し諸人の救ひを欠かば争でか威名八州を振ふを得ん 沼藺 残燈影裡刀光閃めく 修羅闘一場を現出....
「草紙洗」を描いて」より 著者:上村松園
まだ描いているなと思いまして、わたくしも負けずにまた筆を執るという工合で、母子競争で制作に励んだわけでした。 松篁もなかなか熱心でしたが、さて出来栄えはどんなものですか――....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ある日台条約は解消されるのが必然であると私どもは考えております。(拍手)日本は戦争で迷惑をかけた国々とのあいだに平和を回復し大公使を交換しています。しかるに満州....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
。するとこれを聞きつけたのか、浪花節語りの前座だという若い男が出てきて、二人が競争で声を張りあげたものである。しかし練習してもだめなものはだめである。声を張りあ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
して遥かに強い事を示している一例とも考えられる。 日本の戦争は主として国内の戦争であり、かつまた民族性が大きな力をなして戦の内に和歌のやりとりとなったり、或い....