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「事体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

事体の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
・プロヴインセス・オブ・インジア》』に見え、次に開化の増進に随い虎が追々減少する事体を述べ居る。虎を狩る法は種々あり、虎自身が触れ動かして捕わるる弾弓や、落ちた....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を欲する。潤色(elaboration)を欲すると共に創造を欲する。平安は既存の事体の調節的持続であり、進歩は既存の事体の建設的破棄である。潤色は在るものをより....
十二支考」より 著者:南方熊楠
版、スミス『維多利亜生蕃篇《ゼ・アボリジンス・オヴ・ビクトリア》』巻二)といえる事体、蛇よりは欧亜諸邦の毒竜の話に極めて似居る。例せばペルシアの古史賦『シャー・....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ぬらん」とあるごとく、双方とも願ったり叶《かな》ったり。明き者同士なれば、当時の事体、安珍の対手《あいて》を清姫てふ室女とするよりは、宿主の寡婦とせる方恰好に見....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
体か擬古文体か、口語体にしても話し言葉風のものか近代文章語体か、それとも又新聞記事体か、ということが次の段階のスタイルの問題である。更に又、夫々のスタイルの内に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
させられてしまったのだろう。 その辺にだけは辛《かろ》うじて得心を持ち得たが、事体の危急は少しも気の許せるものではありません。 しかし、前に言う通り米友とし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ちょうろうぶまん》からさめて、自身の面《かお》が、青鬼よりも青くならざるを得ざる事体に進んで行ったのは、なんとも笑止千万のことどもであります。南渓子は紀行文の中....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
情景を見せられることに奇異の感情を加えただけで、何が何やら煙に巻かれているような事体のうちに夜が明けなんとしました。 夜が明けかかると、今までの霧にこめられた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
かの知れた浮浪人の仕業《しわざ》ゆえに、大したことは、ようせまい」 「ところが、事体《じたい》は意外に重大で、浮浪人の後ろには、容易ならぬ巨根《おおね》が張って....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
情を寄せているゆえんでありましょう。 こうして、行き行く間に、一つの穏かならぬ事体を、弁信が感得しました。 行手の、ほとんど十数町を隔てたと覚しいところあた....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
玉食《ぎょくしょく》するを以て、人生最大の幸福名誉となす而已《のみ》、豈《あに》事体の何物たるを知らんや、いわんや邦家《ほうか》の休戚《きゅうせき》をや。いまだ....
カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
するにいとまがない。この悪習慣が一流の学者にまで浸潤し、どれほど世人を誤っていて事体を複雑に導いているか、じつにはかり知るべからずである。こんなわけであるから古....