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事務官
「事務官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
事務官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
り、その右手にはイワン・イワーノヴィッチ・エローシキンといって、当時元老院の古参
事務官であった、この上もなく立派な人物が教父として控えており、また教母としては区....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
生上弊害があるというような主張は全く架空の想像に過ぎないことで、内務省あたりから
事務官でも欧米に派遣した上でなければ決らぬことだからだ。
つまり公娼制度の必要....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
忘れるな」とかいうイデオロギーが横たわっていたからである。 内務省警保局の田中
事務官は語っている(『都新聞』一九三六年八月十一日)、「結果から見れば最近多少厳....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
来年度の予算に計上するそうである。経費は初年度一七〇万円で、局長一名、課長三名、
事務官七名、理事官二名、嘱託十二名、属其他十八名という、堂々たる構えであり、その....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
に総長が握手をするというので、一列に並んで順々に繰出して行った。世話をやいている
事務官らしいのが自分に向って何か言っているが、何を云ってるか分らない。左右田君に....
「犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
廊下へと昇ったり降りたりして行った。二人の眼のまえには、法官服や教師の服や御料地
事務官の服をつけた人々が、思い思いの徽章を胸に、絶えずちらちらしていた。婦人連の....
「図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
なり、文部省とピッタリと腹をあわさなければならない。それには文部省の新婚間もない
事務官などを罐づめにして、年内に法務府に法案が渡るようにしなければならない。 ....
「暗号数字」より 著者:海野十三
事件を貴下にお願いしたことがどこへもすぐ知れ亙ってしまいますので」 と、情報部
事務官木村清次郎氏は、初対面の挨拶のあとで、すぐと用談にとりかかった。 「――こ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
国者、ドオデエの〈ショオヴァン氏〉のような空さわぎもしない。外交事務を管掌する一
事務官の生活にキチンとはまりこみ、かつてハメなどをはずしたことのない沈毅冷静なパ....
「組織としての図書館へ」より 著者:中井正一
ある。 後にユネスコの大憲章の筆を取ったヒューマニスト詩人としての彼が、敢えて
事務官としての図書館長として、五年間を如何に過したか、恐らくそれにはおのずから、....
「図書館法と出版界」より 著者:中井正一
って、法務省、大蔵省、閣議をすべりぬけたのであった。そのためには、文部省の新婚の
事務官をカンづめにし、大蔵省へは日参したのであった。二十五年一月十五日には、全国....
「新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
が、ひとり裁判官、弁護士のような専門法律家としてのみならず、一般の事務を取り扱う
事務官や会社員等としても役立つのは、彼らが右に述べたような法学的素養を持つからで....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
やり掛けた専門の学問を打捨ててしまい、ノコノコとその招聘《しょうへい》に応じて、
事務官とか、教育家とかいう者になってしまうのである。これは学者の方でも、意思が少....
「国際聯盟とは如何なものか」より 著者:新渡戸稲造
仏語で話し、つかえるとまた英語に戻るというような風《ふう》である。 部長の下に
事務官、書記があって、それぞれの事務を執《と》っている。事務局の局員総数は四十ヶ....
「特殊部落と細民部落・密集部落」より 著者:喜田貞吉
よって「富めるもの多し」と呼ばれた天部部落の如き、明治四十年に於いて当時の京都府
事務官補大森吉五郎氏の調査によるに、維新前にはなお富有者が多く、衣食に窮するが如....