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事勿れ主義
「事勿れ主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
事勿れ主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
くない人でね。若い者にはすっかり嫌われているのです。所が教会の老人組と来た日には
事勿れ主義でね。それに少し嘘涙でも流して見せようものなら、すぐ胡魔化されるのです....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
の政治屋どもや、C・G・T・Uの首領どもは、警官隊との衝突を恐れて、できるだけの
事勿れ主義を執ったのだ。さればその屋内集会も、パリの市内ではわずかにC・G・T・....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
らし、態度はますます露骨になり、日本に対し無礼の事柄が少なくなかったので、さすが
事勿れ主義の石井外務大臣もついに勘忍袋の緒が切れたのであろう、俄然態度を硬化し、....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
って耳を藉す者なく、彼の上書は嘲笑の種となって突ッ返された。つまり、どれもこれも
事勿れ主義。 「そんな馬鹿げた後ろ楯にはなりますまい。阿波は松平の御姓を賜わり、....
「三国志」より 著者:吉川英治
内輪事が、世間へもれることも極力さけようと努めているらしい。総じて、彼の方針は、
事勿れ主義をもって第一としていた。 蔡夫人は、良人のそうした態度にじりじりして....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へも、今夜はそれを、つつまなかった。 高氏の観察では。 これまでの消極的な、
事勿れ主義一方では、鎌倉の安泰も保持しきれないことを、近来、幕府自体もさとって来....