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「事情通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

事情通の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
で、いうまでもなく年増であることは、それだけ廓《くるわ》の内に長いこと住み古した事情通であることを物語っていましたから、心中喜びながら、まず何はおいてもしゃべら....
老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
静かに再び書見に向った。――読みかけていた一書は蕃書取調所に命じて訳述させた海外事情通覧である。 しかしその半頁までも読まない時だった。じいじいと怪しく灯ざし....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
革命は、それからほんの半年ばかりあとに成就した。伸子はそのとき、大使というような事情通が、こんな大事件について実際にはわかっていないのに実にびっくりした。それら....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ことだにほういほうい。 ――これが彼の作った阿呆陀羅経なのである。辛辣、諷刺、事情通、縦横の文藻、嘲世的態度、とうてい掻い撫での市井人が、いいかげんに作ったも....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
、時間の余裕さえあれば土田の事務所へ立ち寄る者が多いので、つまり土田は私達仲間の事情通だった。森山との連絡もとれて、私は一昨日出発の日になって土田へ電話をかけた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れを感じる。 世には、機密のウラを嗅ぎ知っては、それをひけらかすのを愉楽とする事情通もなくはない。しかし、道誉のは、わけが違う。義貞をおいて、あの場所、あの鼎....