事欠き[語句情報] » 事欠き

「事欠き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

事欠きの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
うちゃく》し、感傷的なくせに恐ろしくわがままで、今日《こんにち》今日の生活にさえ事欠きながら、万事を葉子の肩になげかけてそれが当然な事でもあるような鈍感なお坊《....
光と風と夢」より 著者:中島敦
の後、何千|哩《マイル》隔てた海と陸の彼方で、息子が五十|仙《セント》の昼食にも事欠きながら病と闘っていることを人伝《ひとづて》に聞いたトマス・スティヴンスン氏....
十二支考」より 著者:南方熊楠
どであろう。ホンダワラ一名神馬草、神功《じんぐう》皇后征韓の船中|秣《まぐさ》に事欠き、この海藻を採って馬に飼うた故名づくと(『下学集』下)。『能登名跡志』また....
過渡人」より 著者:豊島与志雄
葉だ。懶い……と云っても当らない。俺は何も退屈しているんじゃない、為すべき仕事に事欠きはしない、却って忙しい位だ。青白い……と云っても当らない。俺の生活はそんな....