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「事歴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

事歴の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
授爵されたり。例せば一箇人に伝記あると均しく、一国に史籍あり。さて一箇人の幼少の事歴、自分や他人の記憶や控帳に存せざることも、幼少の時用いし玩具や貰った贈り物や....
十二支考」より 著者:南方熊楠
欧人が何とも要領を得ず、拙作極まる小説としか受け取れぬ諸誕は、ことごとく実在した事歴を述べたものだと論じ居る。新島《にいじま》の伝説もこの通りで、代官暗殺云々は....
十二支考」より 著者:南方熊楠
なすと出《い》づ。すべて日吉に二十一社ありて仏神の混合甚だしく、記録に牽強多くて事歴の真相知れがたきも、大体を稽《かんが》うるに、伝教大師この社を延暦寺に結び付....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ざるに至る、皆法令緩弛の致すところなり云々〉。本朝にも弥勒の名を仮りて衆を乱せし事歴史に見ゆとありて、頭書に『輟耕録《てっこうろく》』二十九にも出《い》づとある....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
なければ学校がほろびるんだぞ、ぼくらはなんのために漢文や修身や歴史で古今の偉人の事歴を学んでるのだ、『士はおのれを知るもののために死す』だ、いいかぼくらは久保井....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ばかりのものになっている。けれども惜いかな昔し気質の老人の手に成ったので、君侯の事歴こそかなり詳いけれども、その他は多く個人的の特種な行為が列記されているという....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
進せんとするの、寛大なる度量を有している。これは我が古伝説及び歴史の教うる過去の事歴が、立派に証明しているのである。 かけまくも畏こけれども、我が皇室の御先祖....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
流佐々木小次郎との試合などは、史実をむねとする古くからの研究者に、確認されている事歴である。まず間違いないこととはいえよう。しかし、いちいちについては、異説紛々....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
朝史が講義をされる前日などは、あらかじめ学校当局から「明日の講義には、君の先祖の事歴も出るが、ひがんではいけない」と、厳に誡められたりしたという。それでも、逆賊....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
界があまりに広くなっております。特殊部落の成立沿革を考え、過去に於ける賤民解放の事歴を調査しましたならば、今にしてなお彼らに圧迫を加うることの無意味なることもわ....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
くの如きの例は他にも甚だ多い。 部落民が劇甚なる増加率を以て増殖して来た過去の事歴は、全国を通じてほぼ同様で、もと非人と言われた部落が漸次凋落し、住民次第に分....