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事毎に
「事毎に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
事毎にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「紋」」より 著者:黒島伝治
盗んで食うたりするんじゃないぞ。……家でなんぼでも食えエ。」ばあさんは、三度の食
事毎に夫婦が食っている麦飯を、猫の飯椀に盛り上げてやった。ダシがらの鰯もやった。....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
きドイツに一撃を加えることを主張したのに対し英国は反対し、その後も作戦計画につき
事毎に意見の一致を見なかったと信ぜられます。フランスの戦意はこんな関係で第一次欧....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
て、好感を持つ事が出来なかった。その上宗春は活達豪放、英雄の素質を持っていた。で
事毎に反対した。 「ふん、江戸に負けるものか。江戸と同じ生活をしろ」 彼は夫れ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
る明治二十二年であったと記憶する。博文館の活動は之から以後一層目鮮しかったので、
事毎に出版界のレコードを破った。茲で小生は博文館の頌徳表を書くのでないから、一々....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
着いていると云って洗いかえさせたり、出入りの時に襖をしめ忘れたと云って叱ったり、
事毎に女中に向って絶間なく口ぎたない小言を浴びせ掛けられるので、客に来ている私は....
「死者の書」より 著者:折口信夫
た事に逢う度に、「何も知らぬ身であった」と姫の心の底の声が揚った。そうして、その
事毎に、挨拶をしてはやり過したい気が、一ぱいであった。今日も其続きを、くわしく見....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
どうもこれには宿命といったようなものがあるね。」と彼は私が話し終えると言った。「
事毎に、私たちの命を救ってくれるのは君なのだ。それだのに、私たちが君に命をなくさ....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
欠点だけを集成して見せつけられているようであった。 彼らのやった仕事の総量は、
事毎に牙をむいて吠えたがる野犬の行跡に酷似しているが、人間のなすべき事には全く似....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
、成程ナー満洲の資源は無限だ、米国などが垂涎三尺、この満洲に勢力を延ばそうとして
事毎に不愉快なる小刀細工を我国に行ったり、中華民国に行ったりする訳だと思ったよ。....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
東ローマ皇帝を戴くギリシャ正教(東)とローマ法王を戴くローマ正教(西)とに別れ、
事毎に争っていたからである。 こうしてウルバン二世が聖地恢復の遠征軍を起こすべ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
国公使に訴え、公使がまた一々取次いで外相井侯に苦情を持込むので、テオドラ嬢の父は
事毎に外相からの内諭で娘の意を嚮えるに汲々として弱り抜いていたが、欧化心酔の伊井....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
が認めた彼の姿は、極めて背の低い、殆ど赤裸で、皮膚の色は赭土色で……。」 云う
事毎に符合しているので、市郎も巡査も同時に叫んだ。 「むむ、それから……。」 「....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の方に大きく膨れてかがんでいたが、いかにも楽天家の本相をあらわしていた。そうして
事毎に「神戸神戸。」で話は持ちきっていた。何でも明日にでも牝牛を売るような口ぶり....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
くって駆落をした十年まえも、ねがいが叶って一しょになり、それまで二人の間に立って
事毎に邪魔をした……無理な、意地のわるいことばかりしつゞけた養母(いえば、かれの....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
づいてドイツに一撃を加うべく主張したのに対し英国は反対し、その後も作戦計画につき
事毎に意見の一致を見なかったと伝えられる。真に二国が衷心一致してドイツの進攻に抗....