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事端
「事端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
事端の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
、ゲビスは躍起になっていた。 「我々は、こんな些細《ささい》なことで、日本政府と
事端《じたん》を構えるのはよくないことだと思う」 艦長は、さっきから拒絶を主張....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
があった。それは、浅井と越前の朝倉とは、代々|昵懇の間柄であるから、今後朝倉とも
事端をかまえてくれるなと云うのであった。信長はその条件を諾して、越前にかまわざる....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
めに頗る熱烈であった。渋江氏では、もしその請を納れなかったら、あるいは両家の間に
事端を生じはすまいかと慮った。陸が遂に文一郎に嫁したのは、この疑懼の犠牲になった....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
州出羽の押えの大任、わけては伊達政宗をのさばり出さぬように、表はじっとりと扱って
事端を発させぬように、内々はごっつりと手強くアテテ屏息《へいそく》させるような、....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
創業記
事端書 世の中をわたりくらべて今ぞ知る 阿波の鳴門は浪風ぞ無き 予は第....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
じつ》たるに過ぎず。内国の事にても朋友間《ほうゆうかん》の事にても、既《すで》に
事端《じたん》を発するときは敵はすなわち敵なり。然《しか》るに今その敵に敵するは....