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二の人
「二の人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二の人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
引いてみるならば、泉鏡花《いずみきょうか》氏のごときがその人ではないだろうか。第
二の人は、芸術と自分の実生活との間に、思いをさまよわせずにはいられないたちの人で....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を活きよう。そういう見方によって生きる人はリアリストだ。 第一の人は伝説に、第
二の人は理想に、第三の人は人間に。 この私の三つのイズムに対する見方は誤ってい....
「超人間X号」より 著者:海野十三
うふく》して別の人間の脳髄の中に入れる。するとはじめの人間が考えていることが、第
二の人間の脳髄に反映して分かるのである。その反映したことがらを第
二の人間にしゃべ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ゆ※嬬等し春野の菟芽子採みて煮らしも 〔巻十・一八七九〕 作者不詳 菟芽子は巻
二の人麿の歌にもあった如く、和名鈔に薺蒿で、今の嫁菜である。春日野は平城の京から....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
ことをしてもよいのだということを知らせた。そして、間違いをさけるために、自分の第
二の人格になって、訪問までして自分を彼らによく見せておいた。つぎに私は君があれほ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
愛し合うようになっても悪くはない、むしろ期待するような気持があった。それぐらい放
二の人柄を愛していた。 しかし記代子の観察も、女らしくて面白い。放二は人の着古....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
りでしょう。お年寄の坊さんが助けに駈け登ったのは、喜兵衛さんのためではなくて、第
二の人物、即ち、棺桶が安置される前から、たぶん前夜からすでに室内に屍体とともに居....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
く出勤する者があるとする。私は決してそれを褒めません。多勢が一緒に働く場合は、一
二の人だけ特別に早く出ることは朋輩を無視したやり方で、朋輩の感ずるところもよろし....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
。「もうあれはあれでよかったのだ」 「ははあさようでございましたか」 「伊豆は第
二の人物で、やっつける必要はないのだからな」 「それはさようでございましょうとも....
「墓」より 著者:秋田滋
のないただ一人のひとがいると致します。世間広しといえども、そのひとと同じような第
二の人間などはあろうはずもないのであります。しかして、そのひとは身も心もそッくり....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
なく砕け散ってしまいました。もともと自分から招いた過失であるとはいえ、私たちは第
二の人生を、光の褪せた晦冥の中から踏み出さねばならなくなったのです。 こうして....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ファラデーの生涯を書き終るに当り、王立協会の設立や、その他関係の深かった一、
二の人について、ちょっと書き添えて置こう。 名はベンヂャミン・トンプソン。ベン....
「誰が・何時・何処で・何をした」より 著者:竹久夢二
も見られないように、予め定めておいた第一の紙片を持つ人に名前の紙を、第二の紙を第
二の人に、順々に渡して、みんな揃った所で、第一から第二、第三と、連絡をとって読み....
「二重人格者」より 著者:小酒井不木
一 河村八九郎は今年二十歳の二重人格者である。 第一の人格で彼は大星由良之助となり、第
二の人格で高師直となった。 彼がどうしてこのような二重人格者となったかは、はっ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
はその可否が相当に論議されたらしかった。第一の人は、むろん結構であると言った。第
二の人は、今俄かに男女合併興行を許すのは風俗上よろしくないと言った。第三の人は、....