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二の宮
「二の宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二の宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
《よそごと》に聞き流したる当時を、今となって反って恋しく思うなり。 次に熊野第
二の宮と呼ばるる高原王子は、八百歳という老大樟あり。その木を※《けず》りて神体と....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
神道秘密記』)。『厳神鈔』に、初め小比叡峰へ山王三座来りしが、大宮は他所へ移り、
二の宮は元よりこの山の地主故独り住まる。その時猿形の山神集まりて種々の遊びをして....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ぼつかないことだが、その時に私の習いえただけの琴の芸をお授けしようと願っている。
二の宮は今からそうした天分を持たれるようだから」 このお言葉を明石夫人は自身の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
と続いての出来事を病床に聞いて、いっそう頼み少ない容体になってしまった。夫人の女
二の宮をおかわいそうにばかり思われる衛門督は、助からぬ命にきまった今になって、こ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
際にはなやかに現われたことなどからも両親はまた亡き子を惜しんだ。 御寺の院は女
二の宮もまた不幸な御境遇におなりになったし、入道の宮も今日では人間としての幸福を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の忠実な良人という評判があって、品行方正を標榜していた源左大将であったが、今は女
二の宮に心を惹かれる人になって、世間体は故人への友情を忘れないふうに作りながら、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ものです」 とも言った。 「御息所の仏事は院からもお世話をあそばすだろうよ。女
二の宮はどんなに悲しんでおいでになることだろう。その当時はよくわからなかったが、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
住んでおいでになって、明け暮れ昔の美しい養祖母の女王を恋しがっておいでになった。
二の宮も同じ六条院の寝殿を時々行ってお休みになる所にあそばして、御所では梅壺をお....
「源氏物語」より 著者:紫式部
してここへ来させて、目だたない愛しようをしていればいいでしょう。あなたは東宮様、
二の宮さんに続いて特別なものとして未来の地位をお上はお考えになっていらっしゃるの....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の父大臣の勢力の大きかった名残はまだ家に残り、物質的に不自由のないところから、女
二の宮の侍女たちの服装をはじめとし、御殿内を季節季節にしたがって変える装飾もはな....
「源氏物語」より 著者:紫式部
からは普通の父親のように始終尼宮へお手紙で頼んでおいでになるのでもあって、薫は女
二の宮をたいせつな人にはしていた。宮中、院の御所へのお勤め以外にまた一つの役目が....
「源氏物語」より 著者:紫式部
して逢ったのであろうとお思いになり、宮は恨みごとをいろいろと仰せられた。夫人の女
二の宮を大将がどんなに尊重して暮らしているかというようなこともお聞かせになった。....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
東京駅へ行ったところ、列がずーっとむこうの端れで、最後尾の車に、しかも立ちづめで
二の宮迄よ。どこかの中学生の練成道場行がのっていて、お米を忘れたとさわいでいる四....
「自作肖像漫談」より 著者:高村光太郎
本へ帰ってから初めて人にたのまれて肖像を作ったのは園田孝吉男の胸像であった。相州
二の宮の園田男別邸へ写生に行ったり、その著書「赤心一片」を精読したりしてほぼ見当....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
あの興行は序幕が「今様四季三番叟」通称「さらし三番叟」というもので、岩井半四郎が
二の宮の役で勤めますのと、一番目には、くと、煙の中に吉三が姿を現わして、所作にな....