二の町[語句情報] » 二の町

「二の町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二の町の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
来なくなったらしく、提灯を持って近寄って来た。その灯に照らし出されたのは、二十一二の町人風の男と、新宿あたりの女郎らしい二十歳《はたち》前後の仇めいた女であった....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
どは断念してしまおうかと思って見た。 そうだ、そうだ。今の僕には女優問題などは二の町のことで、もう、とっくに、僕というものは吉弥の胸に融けてしまっているのでは....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
話のなかに、そこに通俗小説の主人公が一人浮かび出して来た。 「奥さんも、顔は少々二の町だけれど、派手な訪問着なんか着て、この人はただ人柄がいいというだけのものな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
三十二 二人が火事場の模様を話して聞かせるところによると、延焼区域は一の町、二の町、三の町、目ぬきのところをすっかり。後ろは錦山、前は橋を焼いて向う岸までも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
原――月も星もない夜でしたから、先日来の思い出も一切、闇の中に没入され、一の町、二の町、三の町にも人の子ひとり通らない。但し犬は随時随所にいて、遠く近く吠えつつ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
般に適用しているけれども、フィラデルフィア市とその他確かに健康状態のよくない一、二の町や村から得てきたものなのである。我ヨオロッパの最大諸都市は、云うまでもなく....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の御酒徳利、お茶のつぼ、銚子などを売っていた。 黒船町へ来ると、町が少し下って二の町となる。村田の本家(烟管屋)がある。また、榧寺という寺がある。境内に茅が植....