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二の膳
「二の膳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二の膳の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
治制のうま味を占めた市会議員連は、こうして「復旧」という御馳走や、「復興」という
二の膳に満載してある御馳走がたべたくてたまらなくなった。 いくらたべてもずんず....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
悩《おうのう》とも、いいようのない日がつづく。 それでいて食事だけは、三度三度
二の膳つき。 たいせつな人柱。 いざ用に立てるまでに、母娘もボッテリふとらせ....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
だ狩野派の銀屏風の前には二枚|襲ねの座布団。脇息。鍋島火鉢。その前に朱塗の高膳と
二の膳が並べてある。衣桁にかかった平馬自身の手織紬の衣類だけが見すぼらしい。 ....
「堺事件」より 著者:森鴎外
隊長が兵卒を連れて、細川、浅野両藩にいる九人のものを受取りに廻った。両藩共|七菜
二の膳附の饗応をして別を惜んだ。十四日に、九人のものは下横目一人宰領二人を附けら....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
六日の日は、羽黒山頂上の斎院で泊った。友人なる山の宮司が肝をいってくれて、夕饗は
二の膳に到るまで、一切山の物ばかりであった。其中では、やっぱり月山筍が一番印象し....
「初旅」より 著者:寺田寅彦
話であるが室戸の宿の宿泊料が十一銭であったことを覚えている。大変に御馳走があって
二の膳付の豊富な晩食を食わされたのでいささか嚢中の懸念があったではないかと思う。....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
た。ナマズ、ドジョウ、タニシ、雀、芋、大根、人参、ゴボウなどとタダの物を持ちより
二の膳つきの大ブルマイ。 「話というのは外でもねえが、オメ様方をいッちキッツイモ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
」 と、役僧が、奥へ案内した。 茶が出る。見事な菓子が運ばれてくる。やがて、
二の膳であった。また、美しい稚児が銚子を持って来て、給仕についた。 しばらくす....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
して笑う。 食膳は、山味たっぷり。干鮎の煮びたし、とろろ汁、わらび、しいたけ。
二の膳、いなりずし、さんまのすし。 断るまでもなく、海抜何百メートル。どうやっ....