二丁[語句情報] » 二丁

「二丁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二丁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
。そのほかまだその通町《とおりちょう》三丁目にも一つ、新麹町《しんこうじまち》の二丁目にも一つ、それから、もう一つはどこでしたかな。とにかく、諸方にあるそうです....
姪子」より 著者:伊藤左千夫
がり》もやりたいし、畔草《あぜくさ》も刈っねばなんねい……山刈りを一丁に草刈りを二丁|許《ばか》り、何処《どこ》の鍛冶屋《かじや》でもえいからって。 おやじが....
追憶」より 著者:芥川竜之介
。それでも僕は夜になると、ナショナル・リイダアや日本外史をかかえ、せっせと相生町二丁目の「お師匠さん」の家へ通って行った。It is a dog――ナショナル・....
深夜の市長」より 著者:海野十三
と止ると、入れ代って脳天より出るような声、「只今火を発しましたるは、これより南へ二丁ほど先、横川橋は四丁目十六番地に所在致しまする油倉庫にござりまする。原因万端....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
にも細田氏はあの駅を下りて私の方とは反対の側に行ったところなんですけれども駅から二丁ばかりのところにあって可成り大きな家を構えて居りました。これは段々わかった事....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
塔もない。 ◯吾妻橋のタモトに立って眺めると、どこもここも茫々の焼野原。 ◯象潟二丁目の或る隣組では、四十五人の人員が二十人しか生存していない。 ◯水の公園では....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
出した広告なのであろうか。帆村が調べたところでは、前者は「葛飾《かつしか》区新宿二丁目三八番地松山」が出したものであり、後者は「板橋区上板橋五丁目六二九番地杉田....
東京要塞」より 著者:海野十三
ながら、 「お礼には及びませんよ。それに、私は名刺なんか持っていないんです。月島二丁目に住んでいる正木正太という左官なんです」 「ええっ、左官。するとお前さんは....
転機」より 著者:伊藤野枝
色の中に見分けもつかなくなってしまう。振り返れば来る来る歩いて来た道も、堤から一二丁の間白く見えただけで、ひと曲りしてそれも丈の高い葦の間にかくされている。その....
南地心中」より 著者:泉鏡花
は、その私の処と、隣りに一間、」 「そうですよ。」 「その二間しかなかったんだ。二丁がカチと入った時さ。娘を連れて、年配の出方が一人、横手の通の、竹格子だね、中....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
たちの覚えたのは、内方袖方、御手に蝶や花、どうやどうんど、どうやどうんど、一丁、二丁、三丁、四丁ッてもう陽気なことばかりで、訳が解らないけれど、貢さんのはまた格....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
もまたミケンジャクや烏万燈等と共に賞美され、私たちの子供の時分には、日本橋横山町二丁目の鍵屋という花火屋へせっせと買いに通ったものである。 ◇ ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の室に入るもの、みなろうそくを献じて拝礼を行う。そのとき点灯の数をかぞえしに九十二丁ありし。政教子曰く、愚民の宗教を念ずるその形、東西異なることなし。ウィーンの....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
もこの時分のことである。 ある日『小僧をひとり世話してほしいんだが……』と翁町二丁目の大島という活版屋の主人が店を訪れた。店番をしていた私は『へい、ちょうどよ....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
どは床の上へ水は来なかったけれども。」 「では浅い所もあったのですね?」 「緑町二丁目――かな。何でもあの辺は膝位まででしたがね。僕はSという友だちと一しょにそ....