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「二七日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二七日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
《さぞ》案じて居るだろうと心配しては泣き、見るにつけ聞くにつけても涙ばかり、漸く二七日《にしちにち》も済みましたから、 孫「どうも大きに御苦労だった、今度は変....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
我が子をすすめて出してやるほどであったが、久次郎の参詣が初めの一七日が過ぎて更に二七日となり、又もや三七日となり、四七日とつづくようになったので、店の番頭どもは....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が、町役人たちもそれを疑わなかった。雷獣のゆくえは勿論わからなかった。 お朝の二七日は七月七日であったが、その日はあたかも七夕の夜にあたるというので、六日の逮....
加護」より 著者:宮本百合子
襟の下に同じ思いを抱きながら、お恵さんの門前で俥を降りた。 寒い日である。まだ二七日を過ぎたばかりの森閑とした家の中に、竦むようにしてお恵さんは炬燵に当ってい....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
折入ってお願いは、相叶うことならば、お台所の隅、お玄関の端になりとも、一七日、二七日、お差置きを願いたい。」 「本気か、これ、おい。」と家主が怒鳴った。 胸....
四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
続いて庄兵衛が十日目になって歿くなったので田宮家は又断絶した。 小三郎は養父の二七日の日になって法事をしたところで、翌朝六つ時分になって庖厨に火を焼く者があっ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
当るところへ夜具を皆ほしたところです。稲子さんから御香奠を送って下さった。明日は二七日です。早いものだと思う。前の河村さんの長男は工場に通って旋盤ですが、足の踵....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
の眼をつぶって、その流れのままに身を任せた。叔父と叔母とが万事を計らってくれた。二七日《ふたなぬか》の頃から、順造は心身の疲憊に圧倒されながら、漸くはっきりと周....
」より 著者:織田作之助
夫婦はこれでなくては値打がないと、ひとびとはその泣きぶりに見とれた。 しかし、二七日の夜、追悼浄瑠璃大会が同じく日本橋クラブの二階広間で開かれると、お君は赤ん....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
ある。倉沢も一緒に行こうなどと言っていたのであるが、親戚の老人が死んだので、その二七日や三七日の仏事に参列するために、ここで旅行することはむずかしいと言った。自....
謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
でしょう?」 「そうです」 「奥さんのなくなられたのは何日でしたか?」 「昨日で二七日です」 警部は暫く黙って考えた。「実は大原さんが昨夜殺されなさったので、....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
十日。庄原より) 久保正夫氏宛 お手紙読みました。 ひとりの姉を喪うて二七日の法事もすまぬうちに、尾道から今ひとりの姉の病気篤しとの電話がかかって、父....
父の墓」より 著者:岡本綺堂
季叔の墓碑と相隣れる処を長えに住むべき家と定め給いつ。数うれば早し、きょうはその二七日なり。 初七日に詣でし折には、半破れたる白張の提灯さびしく立ちて、生花の....
遠野物語」より 著者:柳田国男
なりしといえり。 ○マーテルリンクの『侵入者』を想い起こさしむ。 二三 同じ人の二七日の逮夜に、知音の者集まりて、夜|更くるまで念仏を唱え立ち帰らんとする時、門....
」より 著者:織田作之助
″\と泣き、夫婦は之でなくては値打がないと人々はその泣き振りに見とれた。しかし、二七日の夜、追悼浄瑠璃会が同じく天牛書店二階でひらかれたとき、豹一を連れて会場に....