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二世
「二世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二世の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
夫の苦《にが》い顔を照らした。
書面は求馬が今年《ことし》の春、楓《かえで》と
二世《にせ》の約束をした起請文《きしょうもん》の一枚であった。
....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
》" 全覆式《ケビン》オートジャイロの操縦者でタマス木戸という、彼の腹心ともいう
二世の青年がいたのである。折竹が、それに気付いたときの失意のさまといったら、剛毅....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
rin 堆積説』も、折竹さんはご存知でございましょう」 三上重四郎は、いわゆる
二世中の錚々たるもの。在学中、はやくも化石素堆積説なるものを発表した。 化石素....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
仮定した。最も著名なバビロニアの星の研究者キディンヌ(Kidinnu)は紀元前第
二世紀の初めごろの人であるが、彼は太陽の速度が月毎に変るという仮定をしてこの算暦....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
見られる。シナ古代の記録、特に易経は老子の思想の先駆をなしている。しかし紀元前十
二世紀、周朝の確立とともに古代シナ文化は隆盛その極に達し、法律慣習が大いに重んぜ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
からだよ。元来ウイチグスという人は、亜剌比亜・希臘の科学を呼称したシルヴェスター
二世十三使徒の一人なんだ。ところが、無謀にもその一派は羅馬教会に大啓蒙運動を起し....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
の名訳によって、欧米はもちろん、広く全世界にその名を知られるにいたった十一-十
二世紀のペルシアの科学者、哲学者また詩人、オマル・ハイヤーム 〔Omar Kha....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
、ロゼルの転訛したものである。プロシャはプロイセンというスラブの一蛮族の名で、十
二世紀の終り頃に、ドイツにはいったのである。」 この事実は、僕が今ここに述べよ....
「金属人間」より 著者:海野十三
ちゃがま》――ではない文福釜《ぶんぶくがま》。……文福釜では弱い。そうだ文福茶釜
二世あらわる。さあいらっしゃい。見料は見てからでいいよ、見ないは末代《まつだい》....
「大脳手術」より 著者:海野十三
――いや、これはあのとき売物を買って取付けたものであるが、今はこれが自分の脛の第
二世となっている――それを撫でるともなしに撫で始めたが、侘しさが一層加わるばかり....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
に入れましょう。あなたのお取替になった黒い灰は、あれは僕があとから拵えておいた第
二世なんです。第一世は、灰の形もくずさず、硝子の容器におさめて、あっちに保存して....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いうのでした。 *デンマルクの名高い物理学者(一七七七―一八五一)。 **ヨハン
二世(一四八一―一五一三)。選挙侯エルンスト・フォン・ザクセンのむすめクリスティ....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
)『は、は、は、は、何の隠し立てをしてよいものか。世の譬えにも何ぞといえば夫婦は
二世と言うではないか。離れぬ、往なぬとあまりそなたが云い張るゆえ今別れても末は一....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
津のお稽古を聴かされる。そのおかげで、わたしは七歳にして、もうお園六三の“誓いは
二世と三世相”や、小夜衣千太郎の“秋の蛙の声枯れて”などを無心に暗記するようにな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
けれども戦争の運命に作用する事軽微であった。またこの頃殲滅戦略を愛用したカール十
二世は作戦的には偉功を奏しつつも、遂にピーター大帝の消耗戦略に敗れたのである。 ....