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「二人称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二人称の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
う言葉が口から出る。それは決してひとり言ではなくて、立派に私の言う事を理解しうる二人称の相手にそういう心持ちで言うのである。相手はなんとも答えないで抱き上げてや....
理想の女」より 著者:豊島与志雄
った。愛情を見せる場合には、多くは子供を通じてであった。「あなた」というやさしい二人称は、「お父さん」という距てある三人称に変えられていた。私に送るにこやかな眼....
霊気」より 著者:豊島与志雄
時、西欧の言葉に従えば……その原語を試みに邦語に直せば……「なんじ」である。他の二人称ではない。「神よ、あなたは……君は……お前は……閣下は……殿下は……貴殿は....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
釈尊が、応身の仏陀の位置から、法身の仏陀の説法を取次がれるところから、こういう第二人称の敬語を用いられるので、自覚された仏陀が、いかに自身とは言え、その自覚を尊....