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「二刀流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二刀流の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
なら時として撲らしておいてもいいというのは武術の心得の一つである。 宮本武蔵の二刀流を伝えた細川家の士《さむらい》に都甲太兵衛《とごうたへえ》と云う人がある。....
花吹雪」より 著者:太宰治
かよったものだ。宮本武蔵だって、病身だったのだ。自分の非力を補足するために、かの二刀流を案出したとかいう話さえ聞いている。武蔵の「独行道」を読んだか。剣の名人は....
青春論」より 著者:坂口安吾
という文章を読んで、目の覚めるような面白さを覚えた。吉田氏は武徳会の教師で氏自身二刀流の達人だということであるが、武術専門家の筆になった武蔵の試合ぶりというもの....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、血しおの花火にしてしまった。後に、ずっと後年にである。武蔵のこういう戦法を「二刀流の多敵の構え」と人が称んだ。しかし――今この場合の武蔵は、まったく無自覚で....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
―だが、武蔵は彼の秘妙な技が、何に依って起るかを、戦いのあいだに観破った。それは二刀流の原理と同じだからであった。 鎖は一本であるが、分銅は右剣であり、鎌は左....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に、同時に刀を把られたらしいとの申し立て。さすれば、世にもめずらしい御流儀じゃ。二刀流とでもいうのでござるかな?」 武蔵は、微笑していう。自分はまだかつて、意....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
がない。 白井華陽の「画乗要略」には、 「宮本武蔵、撃剣ヲ善クス。世ニイフ所ノ二刀流ノ祖ナリ。平安ノ東寺観智院ニソノ画有リ、山水人物、法ヲ海北氏ニ習フ。気豪力....
柳生月影抄」より 著者:吉川英治
まうのです」 「又十郎と半々になるとちょうどよいに。……又十郎といえば、あいつは二刀流だな。わしは眼も一つ、好きも一つだが」 「お戯れを」 「お前と飲んでいると....
武蔵旅日記」より 著者:山中貞雄
、 T「それでは 貴方様がッ」 ナンダと団九郎。 亭主が、 T「あの有名な二刀流の先生」 「如何にも」と団九郎、威張ったものだ。 亭主も大喜びに「それ....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
は「御維新」以前には新刀無念流の剣客だった。(叔父が安房上総へ武者修行に出かけ、二刀流の剣客と試合をした話も矢張り僕を喜ばせたものである。)それから「御維新」前....