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二十
「二十〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二十の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
証拠は、やはり今日の戦ですな。烏江《うこう》に追いつめられた時の楚の軍は、たった
二十八騎です。雲霞《うんか》のような味方の大軍に対して、戦った所が、仕方はありま....
「影」より 著者:芥川竜之介
だけは、帳場机の後の女の顔へ、さっきからじっと注がれている。
女はまだ見た所、
二十《はたち》を越えてもいないらしい。それが壁へ貼った鏡を後に、絶えず鉛筆を動か....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
仏蘭西《フランス》から帰って来る船の中で、偶然近づきになったのです。年は私と同じ
二十五でしたが、あの芳年《よしとし》の菊五郎のように、色の白い、細面《ほそおもて....
「河童」より 著者:芥川竜之介
序
これはある精神病院の患者、――第
二十三号がだれにでもしゃべる話である。彼はもう三十を越しているであろう。が、一見....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
言ったことを覚えている、それは二人《ふたり》とも数《かぞ》え年《どし》にすれば、
二十五になった冬のことだった。……
二
僕等は金《かね》の....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
一
お蓮《れん》が本所《ほんじょ》の横網《よこあみ》に囲われたのは、明治
二十八年の初冬《はつふゆ》だった。
妾宅は御蔵橋《おくらばし》の川に臨んだ、極....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
は、雨が降っても、風が吹いても、午前は八時発の下《くだ》り列車に乗り、午後は四時
二十分着の上《のぼ》り列車を降りるのを常としていた。なぜまた毎日汽車に乗ったかと....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
くらいある、が、目かたは莫迦《ばか》に軽い、何かと思ってあけて見ると、「朝日」の
二十入りの空《あ》き箱に水を打ったらしい青草がつまり、それへ首筋の赤い蛍《ほたる....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ふと店の時計を見ると、不審《ふしん》そうにそこへ立ち止った。
「おや、この時計は
二十分過ぎだ。」
「何、こりゃ十分ばかり進んでいますよ。まだ四時十分過ぎくらいな....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
人《シナじん》が二人、差し向かいに帳簿を検《し》らべている。一人《ひとり》はまだ
二十《はたち》前後であろう。もう一人はやや黄ばみかけた、長い口髭《くちひげ》をは....
「狂女」より 著者:秋田滋
。たび重なる不幸で頭が変になってしまったんだね。話はすこし昔にかえるが、この女は
二十五の年紀に、たった一月のうちに、その父親と夫と、生れたばかりの赤ン坊を亡くし....
「墓」より 著者:秋田滋
」に傍点」になって来るのでありましょう。 ところで、わたくしが愛していた女は、
二十年のあいだこの世に生きていたのであります。ただそれだけでした。そして彼女は永....
「初雪」より 著者:秋田滋
儀そうに、海のほうに向けて据えてある空いたベンチのところまで歩いて行った。ほんの
二十歩ばかり歩いただけなのに、もう疲れてしまったらしい、喘ぐような息遣いをしなが....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
立協会の会員であったので、この人に連れられて聞きに行ったので、時は一八一二年二月
二十九日、三月十四日、四月八日および十日で、題目は塩素、可燃性および金属、という....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
を見つけ出した。 それにはこんな題がついていた。 なぜか? 一八五一年六月
二十日―― 私は会議室から出た。私はブロンデルを死刑にした。彼はなぜ自分の五人....