二十三夜[語句情報] » 二十三夜

「二十三夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二十三夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
匠もまたしおらしい。あるところの石垣の上は彼らの花壇であり、あるところの崖の下は二十三夜もしくは馬頭観音なぞの祭壇である。 この谷の中だ。木曾地方の人たちが山....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
も、簾もないのに―― ――それが、何と、明い月夜よ。明神様もけなりがッつろと、二十三夜の月待の夜話に、森へ下弦の月がかかるのを見て饒舌った。不埒を働いてから十....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と思召《おぼしめ》せ……」 「なるほど」 「ある時、問屋町の北国屋の二階座敷で、二十三夜の晩……客の所望によって一節切《ひとよぎり》の『吉野山』を吹いていますと....
累物語」より 著者:田中貢太郎
番じゃ」 与右衛門は驚いて法蔵寺へ逃げ、金五郎は親の許へ逃げて往った。その晩は二十三夜で村の者が隣家に集まっていた。村の者はお菊のことを聞いて与右衛門の家へ往....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
家の稲荷の祭をしているが、これもその一つの現われかもしれない。年に何度か行われる二十三夜待の中で、特に霜月|三夜を大切にする風が中国地方その他にある。これなどは....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
ものであったかは、こういう雨乞いの方法の何十種というほどもあるのを見てもわかる。二十三夜待などとやや似ていたのは、立待といって氏神さまの社の前に、氏子が何人か交....