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二十世紀
「二十世紀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二十世紀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
七世紀の仏蘭西はこう云う逸話の残っている程、尊王の精神に富んでいたと云う。しかし
二十世紀の日本も尊王の精神に富んでいることは当時の仏蘭西に劣らなそうである。まこ....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
そうどうとなり、無電を打ったりして、“大恐龍が熱帯海《ねったいかい》にあらわる。
二十世紀の大ふしぎ”とて世界中に報道されて大さわぎになるだろう。 ぼくたちは恐....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
馥郁としてと云う、創作的|文字をここに挟み得ることを感謝しよう。勿論、その香の、
二十世紀であるのは言うまでもない。 お妙は、扉に半身を隠して留まる。小使はその....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
外交的駆引によって、自分の領土を保持しているところの老獪極まる古狸でございます。
二十世紀の前半期は英帝国の崩壊史だろうと私どもも言っておったのですが、今次欧州大....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
知る路加伝冒頭の此一言も亦未来を語る言として読むべきものであることを、イエスは第
二十世紀の今日今猶お顕わるべきものである、彼の国は今猶お臨るべき者である、而して....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
いがよく了解することを助けるために、いささかなりとも貢献するに弁解の必要はない。
二十世紀の初めに、もしロシアがへりくだって日本をよく了解していたら、血なまぐさい....
「春昼」より 著者:泉鏡花
自殺するものさえあるじゃありませんか。 何でも構わない。途中で、ははあ、これが
二十世紀の人間だな、と思うのを御覧なすったら、男子でも女子でもですね、唐突に南無....
「金属人間」より 著者:海野十三
ばらしい金もうけが見つかったぞ。エジプト手相よりは、ずっともうかるにちがいない。
二十世紀の奇蹟|今様文福茶釜《いまようぶんぶくちゃがま》――ではない文福釜《ぶん....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
から、『盲目なる哉地上の人類』と一喝されても、まことに致方がないように思われる。
二十世紀の現代には、改善すべきものが尚お無数にある。獄舎制度も面白くないが、教育....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
。現在に於て、全くその態度を一変しても、決して早くはあるまい。ローゼンベルヒの「
二十世紀の神話」こうした空虚の思想に魅せられて、昭和の科学的時代を神秘化せんとす....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
からだ」ということです。 「シラノ」の上演は、これでいよいよ、わが新劇にとって、
二十世紀の「新しい問題」となり得るのです。 第二の疑問は、もう、これで同時に、....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
、又選ばれた人々の欲望と同じ正当の権利を持っている民衆の欲望に応じない事もある。
二十世紀の民衆に過去の世紀の貴族的社会の芸術や思想を強いる事は出来ない。 紳士....
「アラン島」より 著者:片山広子
がめながら私は「アラン」の映画を思ひ出し、「アラン」からシングに飛び、シングから
二十世紀の朝の希望に充ちた世界に飛んで行つた。眼の前のイモは五分前とも三十分前ともすこしも変らず春日に乾されてゐる。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、ヤソ教の進路すでに極まりて旧途に復するの状あり。これによりて将来を卜するに、第
二十世紀のヤソ教はくだりて貧かつ愚なる下等社会の宗教となりて、上等社会は別に学術....
「夕暮の窓より」より 著者:小川未明
い。また、悲惨な犠牲者の狂い働いている騒がしい響きの混った物音も聞かない。また、
二十世紀の科学的文明が世界の幾千の都会に光りと色彩の美観を添え、益々繁華ならしめ....