二十六夜[語句情報] »
二十六夜
「二十六夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二十六夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、遊楽めいたこと等は、すべて遠慮するのが其の時代の習慣であったので、さし当り七月
二十六夜の月待ちには高台や海岸に群集する者もなかった。翌月の十五夜も月見の宴など....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
汁 丑べに 朝顔と蓮 滝あみ 虫と河鹿 走り鮎 縁日と露店 新内と声色 十五夜と
二十六夜 細見と辻占売り おさらい 常磐津、清元、歌沢 お会式 菊と紅葉 酉の市....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
覗きたし、何か前世の因縁で、めぐり逢う事もあろうか、と奥山の庚申塚に一人立って、
二十六夜の月の出を待った事さえあるんです。 トこの間――名も嬉しい常夏の咲いた....
「月の夜がたり」より 著者:岡本綺堂
一 E君は語る。 僕は七月の
二十六夜、八月の十五夜、九月の十三夜について、皆一つずつの怪談を知っている。長い....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
二十六|夜待《やまち》 七月二十六日は
二十六夜待で、芝高輪、品川、築地の海手《うみて》、深川洲崎、湯島天神の境内などに....
「二十六夜」より 著者:宮沢賢治
なの衆座にお戻りなされ。今夜は二十六日じゃ、来月二十六日はみなの衆も存知の通り、
二十六夜待ちじゃ。月天子《がってんし》山のはを出《い》でんとして、光を放ちたまう....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
と額とほの暗く続いた中に、一処、雲を開いて、千手観世音の金色の文字が髣髴として、
二十六夜の月光のごとく拝される。…… 欄干に枝をのべて、名樹の桜があるのです。....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
てはいまだ成立たずにいるのである。 芝浦《しばうら》の月見も高輪《たかなわ》の
二十六夜待《にじゅうろくやまち》も既になき世の語草《かたりぐさ》である。南品《な....