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二半
「二半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二半の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伸子」より 著者:宮本百合子
表情しているような可憐《かれん》な花を、見るのもいや、どけてしまってもすまない、
二半な心持で、永いこと眺めた。 とにかく、伸子は金しばりのような佃の|掴み《グ....
「我に叛く」より 著者:宮本百合子
した。 「だって事実だもの」母は、さも当然だという風に落付いて見えた。 「気持が
二半では、どんなことだって出来っこないよ。……全く、お前のように何か遣ろうとする....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いなことしているのかと思ったら本当に哀れになってしまった。富ちゃんの気持もずっと
二半でいたらしいのです、この頃は。
でも、この家の人たちの気分というものもなか....
「日記」より 著者:宮本百合子
変えられそうになり、然も、批評的能力から、すっかり自己をサレンダーもさせず、結局
二半な生活をすることだ。 自分の弱さを正面に承認し、よい感化がなければ潔よい人....