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二合半
「二合半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二合半の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
か、それは豪い。」 惣助これには答えないで、 「ええ、驚いたい、串戯じゃねえ、
二合半が処フイにした。さあ、まあ、お乗んなせえ。」 荷物を引立てて来て、二人で....
「父の怪談」より 著者:岡本綺堂
思われるが、それも確かには判らない。 明治七年の春ごろ、わたしの一家は飯田町の
二合半坂に住んでいた。それは小さい旗本の古屋敷であった。 日が暮れてから父が奥....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
日が暮れると泊りに来ました、いい工合に青緡を少々握りましたもんですから、宵の内に
二合半呷りつけて、寝床に潜り込んで待ってると、案の定、刻限も違えず、雨戸カタリ。....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
すでに五十年以上の歳月を経ているのである。その当時、わたしの一家は麹町区飯田町の
二合半坂に住んでいた。 その年の夏になって、わたしの家は麹町区|元園町一丁目十....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
駿河台西方は牛込麹町の高台並びに富嶽《ふがく》を望ましめ、飯田町《いいだまち》の
二合半坂《にごうはんざか》は外濠《そとぼり》を越え江戸川の流を隔てて小石川|牛天....
「茶碗蒸し」より 著者:北大路魯山人
はそこにあるのである。それがまた料理のコツなのである。すなわち、卵一個を二合から
二合半までのだしで割って、薄くするとともに、それを蒸しすぎないことである。要する....