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「二夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
去年はあんなに親切らしく云いながら、百里遠来の友じゃないか。厄介というても一夜か二夜の宿泊に過ぎんのだ。どうも解らんな。それにしても家の人達はどうしたんだろう。....
大島が出来る話」より 著者:菊池寛
ん》を感ずると同時に、軽い反感を覚えるのを、何うともする事が出来なかった。 第二夜のお通夜の人々は、第一夜の人々よりも、お通夜に相当な感情を持ち合わして居なか....
国貞えがく」より 著者:泉鏡花
、家《うち》までは七、八町、その、びしょ濡れさ加減《かげん》思うべしで。 あと二夜《ふたよ》ばかりは、空模様を見て親たちが出さなかった。 さて晴れれば晴れる....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
、母娘は寂しい影を夜の雨に没して去った。 遂にその夜も豪雨は降りとおした。実に二夜と一日、三十六時間の豪雨はいかなる結果を来すべきか。翌日は晃々と日が照った。....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
ついては語らなかった。 油断なき警戒 第一夜の成功に味をしめて、貫一は第二夜を迎えると、予定のとおり品川の琥珀寺へ出掛けた。 やっぱり空には戸鎌のよう....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
鶴谷様のこの別宅、近頃の怪しさ不思議さ。余りの事に、これは一分別ある処と、三日|二夜、口も利かずにまじまじと勘考した。はて巧んだり!てっきりこいつ大詐欺に極まっ....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
、大それた、高望みはしませんけれど、女の子かも知れないと思いました。五日、七日、二夜、三夜、観音様の前に静としていますうちに、そういえば、今時、天狗も※々も居ま....
おとずれ」より 著者:国木田独歩
て声高く笑いたし、と二郎は心地よげに東の空を仰ぎぬ。われ、こしかた行く末を語らば二夜を重ぬとも尽きざらん、行く末は神知りたもう、ただ昨日を今日の物語となすべし、....
貞操問答」より 著者:菊池寛
ているわ。」戸外まで送り出して、前川の肩を、「サヨナラ。」と云って、軽く叩いた。二夜、夜更しが続いたので、朝は深い眠りで、明るくなったのにも気がつかず、新子は、....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
嫌う馬狩りのためには仕合せであった。しかし第一夜は何物をも見いだし得なかった。第二夜もおなじく不成功のうちに明けた。第三夜の十四日の夜も亥の刻(午後十時)を過ぎ....
奇巌城」より 著者:菊池寛
知らせてやり、誰かに来てくれるように頼んだ。 その返事を待つ間、少年は令嬢室で二夜をすごした。それは実に恐ろしかった。今にも誰か来て自分を刺し殺すんではないだ....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
した。 滝之助は苦心に苦心を重ねて、幾回にも残りの黄金を持運んだ。それには二日二夜掛ったのであった。 ガッカリしたのは滝之助ばかりでは無かった。洞斎老人も安....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
ずに敷きて、一同その上に臥す。焚ける火が一同の掛布団也。 三 大雪山の第二夜 塩谷温泉の連中は、日帰りの出来るぐらいに思いて、食物も十分に用意せず、草....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
むすんでいる。 ときどきは、憂鬱を散じ、希望が甦ることもある。一五九九年の「十二夜祭」当日、デンマアク大使のために大夜会が開かれ、女王とエセックスは、群臣の前....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
そこでこの支那服だが、これはむろん私のものではない。昨夜、そうだ、この船での第二夜、一等の食堂で、期せずして私たちの間に童謡音楽会が開かれた。どうせみんなが酔....