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二天門
「二天門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二天門の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へあがって、型のごとくに参詣をすませたが、ちょうど今が人の出潮とみえて、仁王門と
二天門の両方から潮のように押し込んで来るので、帰り路はいよいよ難儀であった。鍋久....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
てとたんかの一つもきりたいようないい気持ちで戸外へ出る。広い道をふらふらと歩く。
二天門の方へまわってみる。ごたごたと相変らずの人の波だ。裸の人形を売っている露店....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
たために、諸門は観音に附属するものになって、矢大臣を取り去って二天を祭り、今日は
二天門と称している。神馬も観音の地内には置くことが出来ない故、三社様の地内へ移し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
宮を初めわが子義隆をも、たって南谷から天河方面へ落ちのびさせた。 そして彼は、
二天門の上にのぼった。 落ちてゆく、宮やわが子の先途を、義光の眼がさがしていた....
「押入れ随筆」より 著者:吉川英治
、自然、諸家の説に服すしかなく、おかげで諸国のみそを遍歴したが、この頃では、浅草
二天門の老舗が取次いでいる四種類のみそを、交互に更えて、用いている。 だいたい....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
籠屋が混み初めて来た。大亀は、市十郎の耳へ、囁いた。 「――おめえは、先へ出て、
二天門の前で待っていてくれ。後から行くから」 市十郎は、先に出て、
二天門で待っ....