二宮金次郎[語句情報] » 二宮金次郎

「二宮金次郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二宮金次郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
英傑のなかに、ちょうどわれわれの留《と》まっているこの箱根山の近所に生まれた人で二宮金次郎という人がありました。この人の伝を読みましたときに私は非常な感覚をもら....
ゼーロン」より 著者:牧野信一
の》れの像を建設して置きたい望みを洩らしている。またこの地に縁故の深い坂田金時や二宮金次郎の像ならば、神社や学校で恭々《うやうや》しく買上げる手筈になっているで....
一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
する。ところが「教員生活の最初の下劣さ」として、先輩教員らのへつらい屈伏を目撃し二宮金次郎の話をして児童から「私は金次郎は感心ですけれど万兵衛はわるいと思います....
」より 著者:新美南吉
こうのけしのさいているたんざく型の花だんと、ずうっと遠景にこちらをむいて立ってる二宮金次郎の、本を読みつつまきをせおって歩いているみかげ石の像とをとりいれて、一....
草藪」より 著者:鷹野つぎ
んさんと涙があふれ落ちていた。それからまた母は語をつづけたと云う。 「わしはの、二宮金次郎が母親の気持を察した。あれには感心する。里子に出した赤児を慕って泣く母....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
十余万人を数えるようになったということです。 「あの、お前さんも御承知だろうが、二宮金次郎様がね、野州桜町の復興の時でござんしたね、いろいろに苦心をして、衰えた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しておりますうちに、到るところで二宮尊徳先生の報徳の仕法を承りました、相模の国の二宮金次郎というお方でございます。あの方は、幼少の折柄、お代官にはいじめられませ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、三月ノ中ニ三両弐分ト葉銭ガタマッタカラ、刀ヲコシラエタ」 この辺になると、二宮金次郎はだしだ。感心感心と神尾があしらい――さて、その次には本職の方になって....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は盗人《ぬすっと》さえしなければ、聖人のようなものだ、盗人にならなけりゃ、相州の二宮金次郎になっていたかも知れねえ。だが、おれの初手《しょて》の嬶は、あいつは今....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
があまりに足りなかった。浄瑠璃と共に報徳教的なものを教えられたらどうだったろう。二宮金次郎的の空気は私たちにはなかった。精励はあっても書を読む方のみで、わらじを....