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「二尊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二尊の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
て、秘密の呪文《じゅもん》を誦《ず》しますと、たちまちその雲気の中に、朦朧とした二尊の金甲神《きんこうじん》が、勇ましく金剛杵《こんごうしょ》をふりかざしながら....
十二支考」より 著者:南方熊楠
朝観す〉と『衛蔵図識』に出《い》づ)、殊に笑うべきは、天主教のアキレスとネレウス二尊者の頭顱《されこうべ》各五箇ずつ保存恭拝され、欧州諸寺に聖母《マドンナ》の乳....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と安く受け合《い》れたが、六、七年も音沙汰を聞かぬ。 野槌は最初神の名で、諾冉二尊が日神より前に生むところ、『古事記』に、野神名|鹿屋野比売《かやぬひめ》、ま....
十二支考」より 著者:南方熊楠
鴒よりもおしの番《つが》いが羨まし」ナント詠んだごとく、この鳥特異の動作を示して二尊に高尚なる学課を授け参らせたに因って、「逢ふ事を、稲負《いなおわ》せ鳥の教へ....
離婚について」より 著者:与謝野晶子
した道徳に由って安住致したい。もし夫唱婦和が人の本性に基いたものであるなら、諾冊二尊が天の御柱の廻り直しもなさらないでしょうし、また畏多い事ながら教育勅語の中に....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
の後は専ら母親の手塩に育った。故に実隆は父を懐うよりも母を慕う情が深く、父の墓所二尊院に参詣するよりも、しの坂の母の墓に謁する方が、思い出の種も多かったのである....
人形の話」より 著者:折口信夫
信仰では、雛祭りと淡島祭りとは一つで、雛祭りの起源だというている。 淡島は諾冊二尊の間に生まれた二番目の子で、性がわからない。これを流したということから形代の....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
本、禍福の起源として更に争うべからず。今日吾々日本国民の形体は、伊奘諾・伊奘冊|二尊《にそん》の遺体にして、吾々の依《よ》って以《もっ》て社会を維持する私徳公徳....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
間に、何らかの因縁を求めえられぬものであろうか。 古事記にはまた伊奘諾・伊奘冊二尊の御子に、山の神・野の神などと並んで、木の神|久久能智神というのがある。日本....
法然行伝」より 著者:中里介山
透徹していることに感心したそうである。この重源|将来《しょうらい》の画像はその後二尊院の経蔵に安置せられていた。 七 法然が黒谷で華厳経の講義をしていた時に青....