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二律背反
「二律背反〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二律背反の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
世界)は理論理性の対象ではあり得ない。之を無理に理論理性の対象としようとすると、
二律背反というような困難が発生するのだ、と彼は云う。処でこの本体界(ノウメナ)に....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
なくなるのである。 エレア主義に立っているのである。 この危機は併し元来例の
二律背反乃至逆説の処理の仕方から結果したものに他ならなかった。この
二律背反乃至逆....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
が自分で弁証法と呼んでいるものがそのきわどさを見せている当のものであって、例えば
二律背反などは、正しく常識のもつお互いの間の撞着性を、論理学的に云い現わしたもの....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
が、何れも夫々の必然性を有つ至極尤もなものではなかったであろうか。で、この有名な
二律背反には、多分二つの焦点の混同があるに相違ない。併しそれよりも先に、人々がこ....
「辞典」より 著者:戸坂潤
たら》すものに過ぎず、経験的所与を絶対化するものであるから、形而上学相互の間には
二律背反と解決不能な問題とが生じて来る外はない。夫故哲学はかかる形而上学的体系を....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
Theorie der Grenzbegriffe, S. 88)。カントはその
二律背反の一つに、世界が空間に関して(第一批判、プロレゴメナ)又空間それ自身が(....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
であろう。客観という名辞そのものがかかる投影の所産である。客観というものは一つの
二律背反を有っている、それは主観と対立しながら且つ之を超越する、即ち之と対立しな....