二念[語句情報] » 二念

「二念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二念の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
凡夫なればはらもたち、いつくしきものが、おしい、ほしいとおもう一念がおこるとも、二念をつがず、水にえをかくごとく、あらあさましやと、はらりと思い切り、なに心なく....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
揺は当に来る可き醗酵で、少しも懸念す可きでないと諭した。然しお馨さんの渡米には、二念なく賛同した。彼葛城の為にも、彼女自身の鍛錬の為にも、至極好い思立と看たので....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
川の旗下《きか》に属し、能《よ》く自他《じた》の分《ぶん》を明《あきらか》にして二念《にねん》あることなく、理にも非にもただ徳川家の主公あるを知《しり》て他を見....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
》ら西洋流の文明開化に倣《なら》わんとして怠ることなく、これを欣慕《きんぼ》して二念なき精神にてありながら、独りその内行《ないこう》の問題に至りては、全く開明の....
法然行伝」より 著者:中里介山
たけれども、法然からそういわれて宗義の肝腎今更の様に胸に通ったということである。二念珠《にねんじゅ》ということをやりだしたのはこの阿波介である。阿波介は百八の念....