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二曲
「二曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「正義と微笑」より 著者:太宰治
中には、僕の名もはいっていた。れいの番頭さんに引率されて僕たち五人は薄暗い廊下を
二曲りもして、風通しのよい洋室に案内された。 「やあ、いらっしゃい。」背広を着た....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
理が出来上ります。空腹のお時間を利用して、昼間演芸放送を致します。演題は『街頭歌
二曲』、最初は野尻雪情氏作『銀座の霧』、次は南原黒春氏作『赤い帽子』、デタラメ・....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
なかった。狂詩曲《ラプソディー》が終わってから、彼が対抗した知名の音楽家らの他の
二曲が始まると、彼の愉快な気分はなお募ってきた。彼らの意図が明らかにわかるような....
「沼のほとり」より 著者:豊島与志雄
寄せました。しぜんに、足が早くなりました。 静まり返ってる大きな家のまわりを、
二曲りして、小さな平家の前に出ました。 低い生垣のなかの砂道を、女は小刻みに歩....
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
る事にして、後者の例を試みに昨年の帝展から取ってみると、例えば「雪」という題で、
二曲屏風一双に、枯枝に積った雪とその陰から覗く血のような椿とを描いたのがあった。....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
の等質を必ずしも必要としない。なぜなら底辺が互に逆数を表わしていることが、これら
二曲線の構成に役立った共通な単位 O1 の存在を予想しているから。だがもしこの単....
「画道と女性」より 著者:上村松園
その当時|巴里展覧会に出品している作品で、年末までには戻って来るはずになっている
二曲片双の屏風を思い浮かべました。それは、先年聖徳太子奉讃展覧会に出陳した、「娘....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
用画 同 四年 「伊勢大輔」「新螢」伊太利日本画展出品 同 五年 「春秋
二曲屏風一双」高松宮家御用画 同 六年 「虫ぼし」独逸ベルリン日本画展出品 ....
「帝展の美人画」より 著者:上村松園
御用画も出来ていませず、それに高松宮様にお輿入れの徳川喜久子姫さまがお持ちになる
二曲一双の日が迫っており、一方では伊太利展の作品もありますので、今は毎日その方に....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、考えました。そちこち午すぎだ、帰れば都合で膳も出そうし、かたがた面倒だ。一曲か
二曲か、太神楽の納るまで、とまた寺の方へ。―― テンドンドン、テケレンと、囃子....