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二木
「二木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二木の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
く伸子はその台の本を見ていた。
一週間ばかり前日本から婦人雑誌が届いた。それに
二木準作というプロレタリア作家が、自分の翻訳で出版したコロンタイ夫人の「偉大な恋....
「惜別」より 著者:太宰治
違えたらしく、鬱蒼たる木立の中に迷い込み、眺望どころでなくなって、あわてて遮二無
二木立を通り抜け、見ると、私は山の裏側に出てしまったらしく、眼下の風景は、へんて....
「火の扉」より 著者:岸田国士
建の邸があつた。 赤レンガの門柱に、おそらくあとではめかえたらしい木の標札が「
二木康夫」と出ている。そして、その下に、これは、臨時の同居人とおぼしい二枚の名刺....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
が、上のマグソダケとは無論別である。 大正十四年八月に、飛騨の高山の町で同町の
二木長右衛門氏に聞いた話では、「馬糞ナドニ生エル馬糞菌ヲ喜ンデ食フコトガアル」と....
「殺人迷路」より 著者:佐左木俊郎
た。しかも、彼は、今日がはじめての訪問ではないらしく、わき眼もふらず、真直ぐに、
二木検事の調室に歩いて行って、特長のあるドアの叩き方をした。 書記がドアを開い....
「殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
した津村は唸った。 雑誌記者津村がこの発見をした時と殆ど同時に、新聞記者村井は
二木検事に、洋装の女が投身自殺を遂げた浦部俊子の妹らしいと云う推測を告げていた事....
「殺人迷路」より 著者:浜尾四郎
の男です」 星田代二は生れてはじめて検事局の調室に引張り出されて、差向いでいる
二木《ふたき》検事に対して必死の弁明をやりはじめた。
二木検事は、警視庁から送....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
、つかないので、黙って、立って、見ると、蟹は眼をむいて、鰌を睨みつけた。 「この
二木足の動物は、我らの共有物だ! おまえ一人の所有物ではない」 そう言うて、蟹....
「歳棚に祭る神」より 著者:柳田国男
地もある。また門松といいつつ松で無い木を立てる例も多い。それから必ずしもその数は
二木で無く、また偶数とも限っていない。だから妹背の門松といい、緑の常磐にあやかる....