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「二本立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二本立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画時代」より 著者:寺田寅彦
あったと思われる。その「器械」は実に原始的なものであった。本箱の上に釘《くぎ》を二本立ててその間にわずかに三寸四角ぐらいの紙を張ったのがスクリーンである。ほぼこ....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
う嘲《あざけり》の鈴《れい》を聴かなかった。 十三 太い角柱を二本立てて門と云う。扉はあるかないか分らない。夜中郵便《やちゅうゆうびん》と書い....
坑夫」より 著者:夏目漱石
自分の額のあたりを見詰めている。自分は好加減《いいかげん》なところで、茶色の足を二本立てたまま、 「何か用ですか」 と叮嚀《ていねい》に聞いた。これが平生《へい....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
方は平民室で今一方は身分ある客の為めに充てられて居た。……仕切りと云っても只棒を二本立てて、それに帷の代りに、フォルチュナーテの古い、色の褪せた上衣を渡したもの....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
できない。夜になると、この六百と霞がまっ黒にぬりつぶざれて、その頂上に悪魔の歯を二本立てたような岩が、うす白く輪かくを表わす。そしてこの大きな暗黒の下に、広い河....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
蘭を連れて路を聞き/\竹ヶ崎の山へ来て見ると、芝を積んで枳殻を植え、大きな丸太を二本立て、表門があり、梅林が有りまして、此方には葡萄棚もあり其の他|種々な菓物も....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を取寄せて磔《はりつけ》にかけてしまった。――その後、引廻しの者の先へ抜身の槍を二本立てる。その一筋の槍は、高坂甚内を磔《はりつけ》にかけた槍であると言い伝えら....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かせしました。本当におじちゃんの輝びいきどうでしょう。 本棚は、小さい本箱が(二本立て)一つあるのよ、古風なの。覚えていらっしゃらないかしら。しかし新しいのは....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
ぽつりと建っていて、そこには門番は固より居らず、門扉は昼夜開け放しで、ただ門柱を二本立てたに等しい。それだけで、学院には敷地をめぐらす柵さえもない。平地の方面で....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
それが白山の上からも見えていました。昔将軍が狩に出て、野立せられた時、食後に箸を二本立てられたのが成長したのだなどといわれます。夜は梟の塒です。小出氏が、どんな....
好日」より 著者:三好十郎
実は、こんな事を今更になって言うと、怒られては困りますが……実は、なにしろ、初め二本立ての予定が三本立てになったもんですから、中幕の時間としては、どうしても一時....
歌う白骨」より 著者:妹尾アキ夫
ちょっと上のところにひきあげてあった。 船の名は「エミリー」。一枚帆のマストを二本立てられるようになった、ニスを塗ったオーク材の美しい小船で、四人で押しだすに....