二朱銀[語句情報] » 二朱銀

「二朱銀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二朱銀の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
あちらこちらと探し始めた。が、女――主人の妾のお弓が帰ってくるまでに、市九郎は、二朱銀の五両包をただ一つ見つけたばかりであった。お弓は、台所から引っ返してきて、....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
帰してもようがすね」 「ああ、いいよ。途中であめん棒でも買ってやってな――ほら、二朱銀だ」 「ありがてえッ。残りは寝酒と駕籠《かご》代にでもしろってなぞですね。....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。相手が相手だけに、まさか無愛嬌に別れるわけにも行かないので、半七は紙入れから二朱銀を出して、紙にくるんでお六に渡した。 「少しだが、これで蕎麦でも食ってくん....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
には金銀の金物をまぜてありました。金物と云ってもやはり本物で、金は慶長小判、銀は二朱銀を用いていましたから、あの小判が一枚あればなぞと涎を流して覗いているのもあ....
仇討三態」より 著者:菊池寛
に用意した百両に近い大金も、彼が赤間ヶ関の旅宿で、風邪の気味で床に就いた時には、二朱銀が数えるほどしか残っていなかった。 彼は、門付をしながら、中国筋を上って....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
……」 「よしよし、大概のところは心得ているから安心してやれ」 そこで兵馬は、二朱銀を幾つか紙に包んで与える。 「旦那はわかっていらっしゃらあ、急ごうぜ」 「....