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二枚舌
「二枚舌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二枚舌の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
い音をあげてしまいました。 「ちくしょうめッ、石川|五右衛門《ごえもん》もとんだ
二枚舌を使うじゃござんせんか。浜の真砂子《まさご》がどうとやらと、おつに大時代な....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
筈、さるを、御降嫁願い奉って二月と出ぬたった今、進んでお自らお破り遊ばしますは、
二枚舌の、いえ、その御約束|御反古の罪は何と遊ばしまする御所存で厶ります」 「そ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の人民、皆王の前身舌二枚ある蜥蜴たりし業報《むくい》にかぶれ、いずれも不信実で、
二枚舌使う者たるべしといったが、この予言通り、カンボジア人は不正直じゃと出《い》....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
み聞きしたことは彼は知らなかったのだが、それでも、この時分には、私は彼の残忍さと
二枚舌と勢力とには非常に怖しくなっていたので、彼が私の腕に手をかけた時にはほとん....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
今夜共に推薦することにしよう』 『ありがたい。うそではありませんな』 『わしは、
二枚舌は使わん』 三木は、横っ飛びに自分の選挙事務所へ飛んで帰った。もう、夕暮....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
もまことにやむを得ないのである。日本人のこの性格は淵源するところ深く、近くは文相
二枚舌事件の起こったのも偶然ではなく、虚偽を意とせざるがために社会全般にわたって....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
が立ち上った。狸は大坂曳船会社の社長で実名を桜島安五郎と言う。狸と言われる理由は
二枚舌文部大臣中橋徳五郎の真似をして、狸の焼物を幾百となく自宅の床の間に飾ってい....