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「二次元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二次元の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画時代」より 著者:寺田寅彦
映画の先駆者と見なしてもよいものである。実在の三次元の空間の一次元を割愛してただ二次元の断面に限定する代わりに、第四次元たる時間を一次元空間に投射することによっ....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
」ということがしばしば論ぜられる。 数学で、実数と虚数とをXとYとの軸にとって二次元の量の世界を組み立てる。 虚数だけでも、実数だけでも、現わされるものはた....
旅愁」より 著者:横光利一
動力になりますよ。その動力が物を連続させるという、つまり、平面に幅や厚さを与える二次元三次元の立体の世界を織り出してゆくのですからね。そこで前に戻りますが、その....
映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
いは自由に通り抜けさせることができるのである。 映画における空間の特異性はこの二次元性だけではない。これに劣らず重要なことは、その空間の尺度がある度までは自由....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
身は三次元空間的であるにかかわらず、観客の位置が固定しているためにその視像は実に二次元的な投射像に過ぎない。これに反して映画のほうでは、スクリーンの上の光像はま....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
ろへ連れていって下さるのですか」 「そうですとも。しかし四次元世界だけではなく、二次元世界へも一次元世界へもご案内いたしましょう」 「四次元世界に、二次元世界に....
地球要塞」より 著者:海野十三
ころが、もし今、横と縦とだけがあって、高さのない世界があると考えよう。横と縦との二次元の世界である。われわれより一次だけ少い世界である。この二次元の世界は、横と....
四次元漂流」より 著者:海野十三
ような気がするけれど……」 「まあ、わかるような気がするなんて、心細いのね。――二次元世界というとこれは平面の世界なの。そこには高さというものがなくて、横と縦と....
第四次元の男」より 著者:海野十三
縦と横と高さとを持つ。つまり三次元だ」 「うん、三次元の世界だ」 「しかるに今、二次元の世界があったと仮定しろ。それは縦と横とがあるきりで、高さがない。まるで静....
学生と教養」より 著者:倉田百三
さえも、われわれとは等級感が相異するのを見てもわかる。まして価値に高さと強さとの二次元を認める以上、高くても弱い価値と、低くても強い価値といずれを選ぶべきかは必....
物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
の空間を表象し得たと考えている。併しリーマン空間の平面として表象される球面は既に二次元ではなくして三次元に於てのみ表象されるのであるから三次元のリーマン空間の表....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
ころは、自分自身を恋するように思われてきた。そして、はては四次元が三次元に、また二次元にと、ついには外界のすべてが、自分自身の中へ沈潜してゆくのではないかと、顫....
生きている空間」より 著者:中井正一
ドネの糸に導かれる洞窟の中のさまよいのように、無限のさまよう面をもった時、それは二次元の空間が現われて来るのである。さまよいの不安、その広さの不安、無限の方向に....
芸術の人間学的考察」より 著者:中井正一
何ものかに向うところの」存在的空間構成もまた、かかる意味をもっている。彼のいう第二次元空間構成 Deviations-Mannigfaltigkeit 転向集合....