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二段目
「二段目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二段目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ゅうきち》という、先達《せんだって》私《わたくし》古い番附を見ましたが、成程西の
二段目の末から二番目に居ります。是は信州|飯山《いいやま》の人で十一の時初めて羽....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
ためにわれ一人《いちにん》の世界を妨《さま》たげられる虞《おそれ》なしに、書架の
二段目を一気に片づけた。その時僕は久しく友達に借りて、つい返すのを忘れていた妙な....
「草枕」より 著者:夏目漱石
、すぐ引き返す。一段登って佇《たたず》むとき何となく愉快だ。それだから二段登る。
二段目に詩が作りたくなる。黙然《もくねん》として、吾影を見る。角石《かくいし》に....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の夕方もう六ツ過ぎでしたろう。阿母さんが二階へなにか取りに行くと、階子のうえから
二段目のところで足を踏みはずして、まっさかさまに転げ落ちて……。それでもいい塩梅....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋に贔屓の相撲があるかえ」 「ありますよ。万力甚五郎で……」 「万力甚五郎……。
二段目だな。たいそう力があるそうだが……」 「力がありますね。まったくの万力で…....
「地球盗難」より 著者:海野十三
かなかった。 ドクトルは観念したものか、今度は大きな机のところに寄って、上から
二段目の抽出を開き、その中をしきりと探しはじめた。 (ハテナ) と、大隅学士は....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
露出された死者の喉から胸、胸から腹まで一文字に、大メスの刃が引かれたのは、手術が
二段目へはいった証拠で、切られた切り口から熱い血が左右の脇腹へ滴たり落ちたが、す....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
うに見えて、じつはなかなか困難なことであった。せっかく一段を掘り、次にその上の第
二段目を掘っていると、水かさがましてきて、はじめの第一段をひたしてしまう。 こ....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
日の東雲御覧という、ちょっと変った題の、土地の新聞を読んでいた。 その二の面の
二段目から三段へかけて出ている、清川謙造氏講演、とあるのがこの人物である。 た....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がありましてね。この番附には一茶が入っておりません、たまに入っているかと思えば、
二段目ぐらいのところへ申しわけに顔を見せているだけです。しかし、これは仕方があり....
「お魚女史」より 著者:坂口安吾
ッカになってオデコをたたいたり、舌をだしたり、そんな忙しい合間に、私に、一段目、
二段目、三段目ぐらいまでナガシメをくれる。 「私ね、先生、ちかごろ、小説かいてん....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
」と云う本がございますが、これはいずれもなかなかの掘り出しものです。あの本棚の第
二段目の空所は、せいぜい五六冊もあれば、きちんと埋まりますが、いかがですか? あ....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
が、その下にも何もないのであるから間違いなくそれは1である。 それから今度は、
二段目左端の除数の百位の数字が1であらねばならぬと判定を下す。なぜなれば答の千位....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
何うして、あちきのところへ、あずけないかしら?」
益満は、階段《はしごだん》の
二段目から、首を延して
「庄吉は、色男だからのう、危い」
と、云って、すぐ、階....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
《センチ》速射砲の無気味《ぶきみ》なる砲口を桟敷の中央に向けたと思うと、来賓席の
二段目を目がけて、たちまち打ち出す薔薇やアネモネの炸裂弾。息もつかせぬ釣瓶打《つ....