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二番目
「二番目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二番目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
一
新橋《しんばし》を渡る時、発車を知らせる
二番目の鈴《ベル》が、霧とまではいえない九月の朝の、煙《けむ》った空気に包まれて....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
お前たちの中《うち》最初にこの世の光を見たものは、このようにして世の光を見た。
二番目も三番目も、生れように難易の差こそあれ、父と母とに与えた不思議な印象に変り....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
材料の精選よりもその排列に重きをおく。「始めて美人を花に譬えた人は天才であるが、
二番目に同じことをいった人は馬鹿だ」とヴォルテールがいった。少くとも智的生活に固....
「海底大陸」より 著者:海野十三
こたえた。 「やっ、おまえ、英語がしゃべれるのか。ほっほっ」 ドン助教授が、第
二番目に鉄水母からとびだした。 第三番目はだれかと思っていると、そこに現われた....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
てくる。昨日つけた崖のスキーの跡は今日の雪でけされた。自然にあってはかなわない。
二番目の英人らしいのに Is there any Japanese? といったら....
「骸骨館」より 著者:海野十三
ことだった。 だがそのことは、骸骨館探検がはじまったので、そのまま忘れられた。
二番目の探検隊員としてトシ子ちゃんが入って来て、鉦を鳴らしたときのことだったが、....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
亡なって代がかわりました。三人の兄弟で、仁右衛門と申しますあの鼻は、一番の惣領、
二番目があとを取ります筈の処、これは厭じゃと家出をして坊さんになりました。 そ....
「縮図帖」より 著者:上村松園
もなかった。 かく精根を注ぎ込んで蒐めたものであるだけに、縮図帖は私の生命から
二番目――あるいは生命にも等しく大切なものとなっている。 先日も家の前の通りか....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
た。心理学の書としては西周のヘーヴン(Haven)の『心理学』についで、これが第
二番目のものであった。それから明治十六年に、『西洋哲学講義』というのを刊行したの....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
な円髷で、紫仕立の柳褄、茶屋の蒲団に、据えたようにいるのです。 「たしか、今度の
二番目の外題も、京人形。」 「序幕が開いた処でございまして、お土産興行、といった....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
って、渡ろうとする時分にゃあ私が居る間近になったから見えました。 真先が女で、
二番目がまた女、あとの二人がやっぱり女、みんな顔の色が変ってまさ、島田か銀杏返か....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
私あお宅を行き抜けにお出入の合ったお庇にゃ、要害は知ってまさ。お嬢さんが生命から
二番目の、大事の大事のお雛様。や! 大変だ。深川の火事の時は、ちょうどお節句で飾....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
衛方へ奉公した。この兄が後に伊藤八兵衛となり、弟が椿岳となったので、川越の実家は
二番目の子が相続して今でもなお連綿としておるそうだ。 椿岳の兄が伊藤の養子婿と....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
、いずれも聞ゆる曲者が顔を列べ、而して表玄関の受附には明治の初年に海外旅行免状を
二番目に請取って露国の脳脊髄系を縦断した大旅行家の嵯峨寿安が控えていた。揃いも揃....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
ねば、左ん手の嶂壁の下に沿うて登る、この雪が終ると、峡谷が四岐する、向って左から
二番目がよい、午前十時五十分、約二千八百四十米突の山脊つく。 すぐ目についたは....