二目と見られない[語句情報] » 二目と見られない

「二目と見られない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二目と見られないの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
太平洋魔城」より 著者:海野十三
がら、隊員について沈没商船の方にむかった。 中にはいってみると、なるほど船内は二目と見られない。まるでバケツを四方八方から銃でうったようなみじめな姿である。こ....
南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
色に脹れあがっているうえに、左の瞼が三日月形に突き潰したように垂れていた。それは二目と見られない物凄い顔であった。伊右衛門はさすがに驚いた。 「や、かわった、か....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
、翌朝は影のように生色を失って、社へかけつけると、せつ子に会って、報告した。 「二目と見られないような有様ですよ。よくも怪しまれずに、ぼくのところまで辿りつけた....
幼年時代」より 著者:室生犀星
か小声で叱っていた。かれは泣いて謝まっていた。汚ない顔じゅうを涙で洗うにまかせた二目と見られない顔であった。 「では帰んなさい。」 かれは許されて出て行った。....