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二直角
「二直角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二直角の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
るのである、心像なくして思惟は成立しない。たとえば三角形の総《す》べての角の和は
二直角であるということを証明するにも、或特殊なる三角形の心像に由らねばならぬので....
「旅愁」より 著者:横光利一
のは、どこを信じていいかということなんですよ。例えば、平面上の三角形の内角の和は
二直角なりという公理と、球面上の同じ三魚形の和はそうではないといった公理とか、ま....
「デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
真理が確実であると同じ程度において自分に確実である。然るに三角形の三つの角の和が
二直角であるということが、三角形の本質から離すことができない如くに、神の存在とい....
「愚禿親鸞」より 著者:西田幾多郎
の智であり、人間の徳は人間の徳である。三角形の辺はいかに長くとも総べての角の和が
二直角に等しというには何の変りもなかろう。ただ翻身《ほんしん》一回、此《この》智....
「辞典」より 著者:戸坂潤
やその概念には属さない)がなくてはならぬ。三角形という概念からは、その内角の和が
二直角だという判断は分析的には出て来ない。三角形の直観が吾々に三角形という形の表....
「物理的空間の成立まで」より 著者:戸坂潤
観の完全に明晰な事実」に基くのであるから、もし物理的現象に於て三角形の内角の和が
二直角を離れるような場合が生じたとすれば、その場合にはそこに特殊の物理的な原因が....
「省察」より 著者:デカルトルネ
でもない。このことは、この三角形について種々の固有性が、すなわち、その三つの角は
二直角に等しいということ、その最も大きな角に最も大きな辺が対するということ、及び....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
少でも学んだ者は何人も熟知するように、円の半径は互に相等しく、三角形の内角の和は
二直角に等しい。だがこれは抽象的理念的円または三角形においてのみ真理である。実在....
「紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
俊夫君は今年十二ですけれど、大人も及ばぬ賢い子です。六歳の時、三角形の内角の和が
二直角になるということを自分で発見して、お父さんをびっくりさせました。尋常一年の....