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二神
「二神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
――と云うよりもむしろ脱俗的な、いわゆる胡面梵相とでも云いたい、まるで道釈画か十
二神将の中にでもあるような、実に異風な顔貌だった。そして、頭に印度帽を載せたとこ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を祷りに来た彼は、現世に超越した異教の神よりも、もっと人格のある大己貴、少彦名の
二神の方へ自分を持って行きたかった。 白膠木の皮の燃える香気と共に、護摩の儀式....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ままにおのずと備わっているのでありました。こうして見ると、運慶の刻《きざ》んだ十
二神将の形をそのままであります。 不思議なのはそれのみではありません。米友が何....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
したよ。普通神楽師といえば、われわれの頭にまずうつってくるのは、二十五座とか、十
二神楽とか、馬鹿囃子《ばかばやし》とかいったようなものですが、あなた方は、そんな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、川の瀬をよく均《なら》して水の滞《とどこお》らぬようにしました。 この二仏
二神のおかげで、甲府の土地が出来たのだというのが古来の伝説であります。最初に言い....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
石をとりだした。 ★ 天王会は広大天尊、赤裂地尊という天地
二神を祭神とする。この
二神が宇宙天地の根元で、日本の神の祖親に当っているそうだ。....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
「へい、どなた様でいらっしゃいますか?」 店にいた小僧が恐る恐る訊いた。 「十
二神貝十郎と云うものだ」 主人の嘉助が奥から飛んで来た。 「これはこれは十
二神....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
十二月十一日 晴。 高橋さんを訪う、同道して貸部屋探し、見つからない、途中、
二神さんを訪う、初めて房子さんに会う。 高橋さんから小遣を頂戴したので一二杯ひっ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
命と並んで祀られるのは理のあるところ。不詳一座というのが何様だか知れないが、他の
二神から推して荒々しい神様であることは想像できる。荒々しいという意味は、その裏側....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
勅使をだして、この風の神と大忌神を祭っておって、実際キチガイじみているくらいこの
二神にこだわっておるのです。天武天皇がこんなに熱心にこだわってる神様はもちろん外....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
るを余儀なくせしめたものと見える。 基衡が毛越寺を営むや、丈六薬師仏ならびに十
二神将の彫刻を、当時の京都の仏師雲慶(運慶とは別人、かつて『歴史地理』上運慶と書....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
少彦名命の研究にも一寸述べておいた様に、我が国津神の中に久久都彦・久久都媛という
二神の名の見ゆることによってである。倭姫命世記によるに、倭姫命天照大神を奉じてそ....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
法童子などの護法である。本来は仏法を守護するもので、所謂梵天・帝釈・四大天王・十
二神将・二十八部衆などいう類みな護法善神である。その護法善神に使役せられて、仏法....
「古事記」より 著者:太安万侶
ビコの神とヘツカヒベラの神とであります。以上フナドの神からヘツカヒベラの神まで十
二神は、おからだにつけてあつた物を投げ棄てられたのであらわれた神です。そこで、「....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
皇軍の道しるべをしたとあると、その八咫烏は人の名であると解釈する。伊弉諾・伊弉冉
二神が大八島を生まれたという話は政治的に日本国を統治せられたことだという。要する....