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「二等分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二等分の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
われて来る。さてこの法線OPは、対自性的矩形と、対他性的矩形とのおのおのを垂直に二等分している。その結果としてできたO、P、意気、上品の矩形は有価値性を表わし、....
出世」より 著者:菊池寛
男の方へ下駄を差し出した場合も、やっぱりそうであった。彼らは、下足の仕事を正確に二等分して、各自の配分のほかは、少しでも他人《ひと》の仕事をすることを拒んだ。入....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
妙な広い部屋だった。竪長の三十坪ほどもあろうという、ぶちぬきの一室だったが、縦に二等分し、一方には白ペンキを盛んに使った卓子や書棚や、書類函や、それから手術台の....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
黒塗りの茶入れとともに用いてはならぬ。香炉や花瓶を床の間にすえるにも、その場所を二等分してはならないから、ちょうどそのまん中に置かぬよう注意せねばならぬ。少しで....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
を荒れ出すが最後得たりや応と引括って、二進の一十、二進の一十、二進の一十で綺麗に二等分して――もし二十五人であったら十二人半|宛にしたかも知れぬ、――二等分して....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
ギコウにまけてなるものか。私は酒に酔ったまねは大変上手です。二人はフトンの上に、二等分に帯をひっぱって寝た。 「山本君だって飯田君だってたいさんだって、あとで聞....
函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
元から焼失区域の外郭に接して引いた二つの直線のなす角に等しい。そうしてこの頂角を二等分する線の方向がほぼ発火当時の風向に近いのである。これはなんという不幸な運命....
三つの挿話」より 著者:堀辰雄
を胸を一ぱいにさせながら考え出していた。――或る日、私はその小さな村を真ん中から二等分している一すじの掘割に、いくつとなく架けられている古い木の橋の一つの袂《た....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
コウにまけてなるものか、私は酒に酔ったまねが大変上手だ。 二人はフトンの上に、二等分に帯をひっぱって寝た。 「山本君だって飯田君だって、たいさんだってあとで聞....