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「二級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

二級の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
波口より黒門へ押入り旗を立て、城内所々に火を放った。 敵の首を取る三千六百五十二級、この日の功名忠直卿の右に出ずるはなかった。 忠直卿は茶臼山に駒を立ててい....
自転車日記」より 著者:夏目漱石
にかかると申すは手間のかかるを形容せんためなり、階段を上ること無慮《むりょ》四十二級、途中にて休憩する事前後二回、時を費す事三分五セコンドの後この偉大なる婆さん....
薤露行」より 著者:夏目漱石
》く捌《さば》く珠《たま》の履《くつ》をつつみて、なお余りあるを後ろざまに石階の二級に垂れて登る。登り詰めたる階《きざはし》の正面には大いなる花を鈍色《にびいろ....
落第」より 著者:夏目漱石
って来る先生を驚かしたり、そんなこと許《ばか》り嬉しがって居た。予科の方は三級、二級、一級となって居て、最初の三級は平均点の六十五点も貰《もら》ってやっとこさ通....
私の碁」より 著者:坂口安吾
勇士ぞろいの行儀の悪い力持ちの碁打ちばかりそろったところで、軍需会社の職工に一級二級ぐらいの打ち手は相当いるが、腕ッ節専門の立廻り派ばかり、そういう人々と三年間....
巷談師」より 著者:坂口安吾
き方を知ってるだけだ。いつか読んだ将棋雑誌の某八段の説によると、こういうのを六十二級というのだそうだ。唯識三年|倶舎七年と云って、坊主が倶舎論を会得するには七年....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
などは自弁するので、約半額を本人に渡し、残り半分は主人が預って貯金しておく。この二級とも全部寄宿舎に収容し、賄はいうまでもなく店持ちである。 二十八歳以後は、....
余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
治川の先陣といえば佐々木一人がいい子になつてしまつているが、源太は磨墨のような第二級の馬を宛てがわれながら、実力において優に佐々木を引き離していたのだ。四郎は謀....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
予定したのも、平泉的でもあるし、信長の総見寺という御手本もある。しかし、瑞巌寺は二級品ですよ。方丈の屋根だけは美しいと思ったが、襖絵なんかは悲しいね。秀吉の遺し....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
万能の用途があった。この山刀を買う時には、値段をいとわず斬れ味をギンミすべきで、二級品を買わないような根性を身につけておかなければならないものだ。二級品で万能の....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
た尾崎紅葉とは、二中の時おなじ学校で、紅葉が三田英学校から大学予備門にはいると、二級の時に美妙斎が四級にはいり、旧交があたためられて、二人は文学で立とうという決....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
十歳組――第一級 次郎(日) ドール(伊) コスター(伊) 十一歳組――第二級 善金(支) 伊孫(支) 十四歳組――第三級 ウエップ(独) ガーネ....
土から手が」より 著者:牧逸馬
。 加州大審院の判決例に依れば、堕胎手術の結果婦女を死に到らしめたる医師は、第二級の殺人に問う――法律上から観ると変な訳文だが、常識的に言って――とある。刑事....
フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
あった。まことに意外であった。 「味覚」の点を多くのひとびとにあげてみても、一級二級三級と、ざっと、十級くらいまでの開きがあろう。うまいとかまずいとかいっても、....