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二絃琴
「二絃琴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
二絃琴の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
の黒のように横丁の肴屋《さかなや》まで遠征をする気力はないし、新道《しんみち》の
二絃琴《にげんきん》の師匠の所《とこ》の三毛《みけ》のように贅沢《ぜいたく》は無....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
ったが、中ごろから、赤木があれは琴だと道破した。僕は琴にしたくなかったから、いや
二絃琴だよと異を樹てた。しばらくは琴だ
二絃琴だと云って、喧嘩していたが、その中に....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
に育って来た女だ。彼女は寺小屋風が多分に遺《のこ》った小学校に学んだり、三味線、
二絃琴《にげんきん》の師匠にも其処《そこ》で就いた。時雨は現在では、さまざまの思....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
こうずか》の間から、漸《ようや》く一般的に流行しかけて来た、東流《あずまりゅう》
二絃琴《にげんきん》のお師匠さんだったからだ。 ここで、すこしばかり知ったかぶ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
しまったのだ。 だからおしょさんが、お嬢さんあいての月謝をすこしばかり集めて、
二絃琴《にげんきん》なんぞ教えているということは、めんどくさかったろうと思う。慰....
「ひな勇はん」より 著者:宮本百合子
薬玉の方や小猫や白粉の瓶や、そんなものを見ながらはなし合って居た。すじ向いの家で
二絃琴を弾いて居る。お妙ちゃんはそれにかるい調子で合わせて居たがフッとだまって私....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
られたりして、面白味をなくしていたせいか、九歳《ここのつ》の時からはじめていた、
二絃琴の師匠の方へばかりゆくのが、とかく小言をいわれるたねになっていたところ、こ....